尿鑑定はシロ…それでも警視庁が槇原容疑者逮捕に執念を燃やした理由

尿鑑定はシロ…それでも警視庁が槇原容疑者逮捕に執念を燃やした理由

 歌手の槇原敬之容疑者(50)が、2月13日に覚醒剤取締法違反で逮捕された。槇原容疑者は大筋で容疑を認めているというが、逮捕容疑となった覚醒剤と危険ドラッグの所持は約2年前の話だし、逮捕後に行われた簡易尿検査で違法薬物の陽性反応は出なかったという。昨年、警視庁は元女優の沢尻エリカ(33)を合成麻薬MDMAを所持したとして逮捕したが、こちらも尿検査はシロ。「今回も限りなくシロに近いのではないか……」と、槇原容疑者を逮捕した警視庁組織犯罪対策5課の“勇み足”を懸念する声も聞こえてくる。

「14日に組対5課内で大きな組織変更がありました。今回の人事異動で5課を離れる幹部へのはなむけじゃないないかと囁く警察官もいました」(捜査事情通)

 さすがにこれは冗談としても、警察が槇原容疑者の逮捕に執念を燃やしてきたのだけは間違いない。槇原容疑者は1999年夏、当時パートナーだったAと共に覚醒剤事件で逮捕され、2018年にはA氏が再び同じ容疑で逮捕されている。それがきっかけとなり、槇原容疑者の2回目の逮捕に向けて本格的に動き出したというのが“定説”となりつつある。

「たしかに槇原容疑者は2年以上前から警察にマークされていましたが、“要注意人物”に格上げされたのは最近です。槇原容疑者の渋谷区の豪邸にA氏とは別の男性が出入りしているという噂が流れ出し、どうもその男性はNHK紅白歌合戦に出場経験のある有名ミュージシャンではないかという話になりました。しかも、その男性にも過去に薬物事件での逮捕歴があったため、一部マスコミが槇原容疑者に疑いの目を向けるようになりました」(芸能ライター弘世一紀氏)

 もっとも、警察が捜査に乗り出した理由はほかにもあったようだ。

「組対5課の動きが慌ただしい動きが漏れ伝わってくるようになったのは、昨年夏頃からです。その後、沢尻エリカ、槇原容疑者と逮捕が続きました。実は組対5課はさらなる大物を狙っているといいます。それまでは起訴するのに十分な量であれば所持だけでも逮捕に踏み切る方針だといいます。捕まえた人物の聴取によって薬物の売人情報などを補強し、“本命”の逮捕時に所持と使用の両方で滞りなく起訴するためです」(前出の捜査事情通)

 早ければ次のXデーは3月にも訪れるともっぱらだ。