2020年にセガから復活させてほしいフランチャイズ 5選

引用元:IGN JAPAN
2020年にセガから復活させてほしいフランチャイズ 5選

2020年はセガの60周年という、記念すべき年だ。ゲーム業界のベテランであるセガは数多くの人気フランチャイズを誇るが、残念ながら続かなかったものも多い。しかし、同社は2017年に、2020年に向けての企画「Road to 2020」の中に「過去IPのリバイバル」を目的の1つとして挙げた。実際にも、『戦場のヴァルキュリア4』や『シェンムーIII』に『電脳戦機バーチャロン×とある魔術の禁書目録 とある魔術の電脳戦機』が2018年に発売し、過去のIPを復活する流れが確実に見えた。そして、2019年は以前のアンケートで国内のセガファンが最も復活させてほしいと投票していた「サクラ大戦」の新作『新サクラ大戦』が発売し、さらにメガドライブミニも発売した。セガが開発していないとはいえ、同社のIPである「シェンムー」シリーズの続編『シェンムーIII』も発売し、古参のセガファンにとっては奇跡のような1年間であった。

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しかし、セガの社長である里見治紀がセガフェス2019でも言っていたように、2020年はセガの60周年となる。そんな2020年にも、『ベアナックル4』や『パンツァードラグーン:リメイク』が発売を予定しているが、いずれもセガが自社で開発するタイトルではない。セガからも、何か大きなサプライズはあるに違いないし、セガフェスで何らかの発表があると信じたい。
本稿では、今年こそセガに復活してほしいフランチャイズ5選を紹介しよう。
「バーチャファイター」シリーズ

セガの多くのフランチャイズがすでに復活を果たした状況において、本命となるのはどうしても「バーチャファイター」だろう。3D格闘ゲームの元祖として90年代のアーケードシーンを席巻し、『バーチャファイター2』の優秀なサターン移植で家庭用ゲームでも社会現象と言えるほどの人気を獲得した本シリーズ。アーケードの他、セガのハード撤退に伴いPS2に展開された『バーチャファイター4』もヒットしたが、2000年代後半あたりから格闘ゲームが主流のジャンルではなくなったからか、2007年の『バーチャファイター5』が最後のナンバリングタイトルとなった。セガが久しく格闘ゲームを開発していないことや、シリーズの生みの親である鈴木裕がセガにいないこともあるし、3D格闘ゲームが現在もニッチなジャンルである点を思えば、復活しにくい事情はいろいろとある。しかし、シリーズの最後の作品である『バーチャファイター5 ファイナルショーダウン』がアーケードに稼働してからちょうど10年、復活するなら今年がチャンスかもしれない。
「ジェットセットラジオ」シリーズ

奇抜なゲームが多かったドリームキャストのファーストパーティタイトルの中でも、一際目立っていたのが『ジェットセットラジオ』だろう。スケーターとしてトーキョーの街をグラフィティに染めるコンセプトは現在でも通用しそうだし、新作を作れば唯一無二の箱庭型アクションアドベンチャーができそうだ。
本作はトゥーンレンダリングを初めて取り入れたゲームとしても知られ、そのビジュアルスタイルはまるで年を取らない。2002年の『ジェットセットラジオ フューチャー』から18年も経ってしまったが、新作が出れば古参のファンのみならず、若い世代のゲーマーの心もわしづかみにするヒップな魅力を十分に持ち合わせたコンセプトとビジュアルだろう。
『エターナルアルカディア』

2000年にドリームキャスト向けに発売した『エターナルアルカディア』は、大空に島が浮かぶ設定の、大航海時代にインスパイアされた夢あふれるJRPGだ。海賊ならぬ空族のキャラクターによる壮大な物語はもちろん、実際に帆船を操作して世界の様々な地域を訪れる旅は冒険心をくすぐる内容だった。
1本のゲームで完結しているので、続編は必然ではない。しかし、これほどリメイクのしがいのある作品もめったにない。世界観が最大の魅力と言える本作は、地域ごとに特徴の異なる国やダンジョンはもちろん、マップ上に隠された不思議な「発見物」もフル3Dのビジュアルで描き直されれば原作以上に魅力の詰まった舞台になりそうだし、他の船や巨大クジラと戦う「砲撃戦」も凄まじいインパクトの戦闘画面になりそうだ。

『エターナルアルカディア』の魅力については「竜瀬葵のもっと聞かせて!」