「リアルとバーチャルの境界線を行き来したい」 花譜 総合プロデューサー PIEDPIPER インタビュー

引用元:テレ朝POST
「リアルとバーチャルの境界線を行き来したい」 花譜 総合プロデューサー PIEDPIPER インタビュー

みなさんは「花譜(かふ)」というアーティストをご存じだろうか?

彼女を「VTuber」と呼ぶ人もいる。しかし、アニメのように誰かがキャラクターを演じることの多い「VTuber」とは違い、花譜は日本のどこかに暮らす実在する16歳の少女である。彼女は生身の姿を「晒す」ことはせず、女子高校生を模した3Dモデルの姿でファンの前に現れる。 「リアルとバーチャルの境界線を行き来したい」 花譜 総合プロデューサー PIEDPIPER インタビュー 花譜の活動の拠点は「YouTube」だ 花譜の活動の拠点は「YouTube」。

YouTube上の自身のチャンネルに彼女のミュージックビデオが多数公開されているのだが、そのクオリティの高さは常軌を逸している。これまでに聴いたことのないような「震え」や「叫び」、「ささやき」をすべて内包したような歌声と、その声にぴったりの歌詞とメロディ。それをビジュアル化する独創的な映像表現。

花譜はYouTube以外に大きな露出の場を持たないにもかかわらず、10代を中心に絶大な支持を得ており、昨年8月の初のソロライブの際にはクラウドファンディングで4000万円を超える破格のサポート資金を集めた。

このバーチャルシンガー、花譜をプロデュースしているのが、KAMITSUBAKI STUDIOの「PIEDPIPER(パイドパイパー)」という人物だ。

このたび、3月のワンマンライブ「不可解(再)」の開催を前に、「エンタメの未来」をテーマにPIEDPIPER氏に話を聞いた。 「リアルとバーチャルの境界線を行き来したい」 花譜 総合プロデューサー PIEDPIPER インタビュー 「KAMITSUBAKI STUDIO」

花譜 カンザキイオリ 二人の才能との出逢い。そこから全ては始まった

ーーーPIEDPIPERさんはどういった経緯で、KAMITSUBAKI STUDIOのプロデューサーになったのですか?

カンザキイオリと花譜という二人の才能に出逢ったからですね。そこから全ては始まったのだと思います。

その後今スタジオに所属するクリエイター、アーティストに一人一人出会い、徐々にKAMITSUBAKI STUDIO構想が輪郭を帯びてきました。

私自身はこれまでクライアントから頼まれてデザインワークをやったり、映像をプロデュースしたり幅広いジャンルでクリエイティブディレクターのような仕事をしていました。でもそんな中で2011年くらいからどうしても自らで考えた自発的なプロジェクトをやりたいという想いが強くなっていきました。

また花譜のデビュー以前にも、いくつかのアーティストをプロデュースしたり、試行錯誤をしてきましたが元々は音楽業界の人間ではなかったので、正直にいうとアーティスト関連の仕事は手探りにやってきた感じですね。

現在は花譜、理芽、カンザキイオリのプロデュースを中心としながら「KAMITSUBAKI STUDIO」全体のプロデュースワークをしています。