ロンブー亮 謹慎処分解除でオファーが殺到…1日に200件も

ロンブー亮 謹慎処分解除でオファーが殺到…1日に200件も

【数字で読み解く芸能界】

 闇営業問題の謹慎処分が解除されたロンドンブーツ1号2号の田村亮(48)。コンビでのトークライブは即完売し、亮が現在所属しているLONDONBOOTSの社長を務める田村淳によると、昨年12月の会社設立発表から亮への仕事オファーが殺到し、1日になんと200件くらいという。地上波の依頼はないというが、イベントなど亮の話に多くの関心が寄せられている。

 そもそも今回の問題は罪を犯したわけではなく、同情票も集まっているのではないか。

 昨今は芸能人が相手の場合、法的に罰せられるドラッグ、性犯罪、詐欺などと同様に世間は闇営業や不倫も叩く。ワイドショーに出るタレントもしたり顔で批判に加わるが、一度も出所の怪しいお金をもらったことがない芸能人はいないと思うのだが。

 そもそも芸能界はそういったキナ臭い部分を含んでいる。「反社」とのつながりは時代とともに減っていったが、頼まれて断れなかったり、飲み屋で芸を披露したらチップをもらい、くれた人が実は怪しかったというシチュエーションはゼロではなく、演歌歌手は叩けばホコリが出る者が多いのではないか。一般の企業だっていろいろあるんじゃないのか。

 緩い規制も困るが、ことさら厳正にすると芸能界そのものが疲弊していく。テレビのコンプライアンスもしかり。

 吉本は芸人の仕事によってはギャラの出所にナーバスになり、芸人と個別の面接を行って契約を再確認中だ。所属芸人が6000人ともいわれる今、淳のように会社を起こしたり、または個人事務所と吉本を提携させる芸人が増えると、他の事務所にも影響が出て、プロダクション制度に変化が起きるかも。個別の事務所が増えたら闇営業対策がうまくいくというものでもないが。

(作家・松野大介)