神田松之丞改め六代目神田伯山、大名跡襲名もドヤ顔で緊張なし

 講談師、神田松之丞改め六代目神田伯山(はくざん、36)の真打ち昇進襲名披露興行が11日、東京・新宿末広亭で開幕した。

 44年ぶりに講談界の大名跡、伯山が復活。釈台を扇でたたきながら話術で物語を聞かせる講談は、名人といわれた初代らの活躍で明治時代に盛んになった。

 「伯山の第一歩とさせていただきます」と、十八番の人情噺「中村仲蔵」を熱演した六代目は、超満員の観客から万雷の拍手を受け、深々と頭を下げた。

 師匠で人間国宝の神田松鯉(77)が同席した口上では、所属する落語芸術協会会長の春風亭昇太(60)が「プレッシャーはあると思うが、プレッシャーを感じる人間じゃない」と太鼓判。終演後の取材で伯山は「びっくりするくらい緊張しなかった」とドヤ顔で語り、爆笑を誘った。