新米パパ・妻夫木聡『はじめてのおつかい』で妻と号泣 結婚観を熱弁「ゴールじゃなく通過点」

引用元:オリコン
新米パパ・妻夫木聡『はじめてのおつかい』で妻と号泣 結婚観を熱弁「ゴールじゃなく通過点」

 俳優の妻夫木聡(39)、女優の夏帆(28)が29日、都内で行なわれた映画『Red』(21日公開)の公開直前女性限定上映イベントに参加し、夫婦のほっこりエピソードを明かした。

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 会場に集った116人の女性やツイッターで恋愛に関する質問を募集。それに応えるかたちでトークを展開した。25歳でこれまで彼氏ができたことのない女性から「好きと感じるタイミングは」という質問が。夏帆は「一緒にいないときに、ふと無意識に考えてしまうときに『好きなのかな』って思う」とピュアな思いを語った。

 妻夫木は女優のマイコ(34)と2016年8月に結婚し、昨年の12月11日に第1子が誕生したことを発表したばかり。同じ質問に妻夫木は「感性が合う瞬間が好き」と明かし「つい最近も妻と一緒に『はじめてのおつかい』を観て、号泣した。隣を見たら、妻も号泣していた。そのときに『好きだな』って思いましたね」と新米パパらしい感想を語った。そして「笑いの沸点とかが一緒。そういう感性は似ているのかな」と共通点を口にした。

 一方の三島有紀子監督は「夏目漱石が『アイ・ラブ・ユー』を『月がきれいですね』と訳したように、同じ月を見てきれいと言わなくても思えているときに『好きだな』と思う」と文学的にトーク。すると妻夫木は「『はじめてのおつかい』の話が恥ずかしくなる…。もうちょっと知的なことが言えなかったのか」と少しだけ反省していた。

 また、結婚について「どこまでが我慢で、どこまでが我慢じゃないのかがわからない。境界線はありますか?」と疑問が。妻夫木は「マジなヤツですね」と少しだけ考え込み「結婚をするのに条件がある人がいるじゃないですか。『家事をやる』とか。僕にとって結婚は全てを許容できるという感じ。我慢というイメージが沸かないし、言葉がリンクしない。別に我慢しているつもりはない。人生と人生がくっついて家族」と持論を展開。

 そして「それさえもカワイイなと思えたり、好きと思えたりする相手を見つける。『あとで洗いものするから』って言って寝てるとかも、チッと思うけど『寝顔がカワイイな』とか思ったり、僕がやってあげようと思ったりする。生活するってギブ・アンド・テイクと考えるとややこしい。楽にしていればいいんじゃないかな。我慢という言葉が嫌な風に聞こえるけど、我慢も意外と楽しいときがあるという気がします」と金言。

 重ねて「ただ婚姻届に判を押して出しただけ。結婚というものがゴールと考えるんじゃなくて、死ぬときがゴールと考えたら通過点と捉えられるんじゃないかな。結婚したら終わりじゃなくて、そこからが始まりと考えれば、我慢も我慢と考えなくていい。考え方の持ちようかな」と深い結婚観を熱弁していた。

 本作は、直木賞作家・島本理生氏が2014年に発表した同名の小説が原作。誰もがうらやむ夫、かわいい娘、何も問題のない生活を過ごしていたはずの塔子(夏帆)。10年ぶりに、かつて愛していた男・鞍田秋彦(妻夫木)に再会すると、鞍田は行き場のなかった塔子の気持ちを少しずつほどいていく。しかし、鞍田にはある秘密があり、過去と現在を交錯させながら、塔子は誰も想像しなかった決断をくだす。