ねずみ年を彩る…『ムーラン』『ジャングル・クルーズ』『ウエスト・サイド・ストーリー』までディズニー配給作品をまとめてチェック!

引用元:Movie Walker
ねずみ年を彩る…『ムーラン』『ジャングル・クルーズ』『ウエスト・サイド・ストーリー』までディズニー配給作品をまとめてチェック!

2020年は子(ね)年。映画業界でネズミと言えば、ディズニーが頭に思い浮かぶ…ということで、2020年の作品をずらりとご紹介。なお、アメコミ作品は別の記事で紹介しているので、そちらもチェックしてみてほしい。

【写真を見る】オスカー候補の『ジョジョ・ラビット』など今年のディズニーは例年以上に豪華!

■ ハリウッドの二大実力派俳優が共演『フォードvsフェラーリ』

絶賛公開中なのが『フォードvsフェラーリ』。20世紀フォックスの製作による本作は、1966年のル・マン24時間耐久レースにて、米国の大手自動車メーカー、フォードが当時絶対的な強さを誇っていたフェラーリを打ち負かそうと奮闘した出来事を、フォード側のエンジニアとレーサーの視点から描くヒューマン・ドラマ。マット・デイモンとクリスチャン・ベイルの実力派が初共演することでも話題を集めている。

■ 『マイティ・ソー』監督の話題作『ジョジョ・ラビット』

FOXサーチライト・ピクチャーズ製作の『ジョジョ・ラビット』(公開中)も、ディズニー作品のひとつ。第二次世界大戦下のドイツを舞台に、10歳の少年ジョジョが空想上の友人“アドルフ・ヒトラー”の力を借り、青少年集団ヒトラーユーゲントで立派な兵士になろうと奮闘するが、自宅にユダヤ人の女の子が匿われていることを知り…という物語だ。『マイティ・ソー バトルロイヤル』(17)のタイカ・ワイティティが監督を務めた本作は、トロント国際映画祭で観客賞を受賞。2010年の『英国王のスピーチ』や昨年の『グリーンブック』(18)など、同賞の受賞作品がアカデミー賞作品賞に輝いていることから、2020年のオスカー最有力と注目されている1本だ。アカデミー賞6部門にノミネート。

■ 世界的名著をH・フォード主演で映画化した『野性の呼び声』

2月28日(金)からはジャック・ロンドンの世界的冒険小説を新たに映画化した『野性の呼び声』が公開。ハリソン・フォード演じる地図にない地を目指し旅する男とひょんなことからアラスカでソリを引くことになった犬のバックの友情を軸に、彼らがたどる未開の地を目指す冒険を描く。『アラジン』(92)や『ライオン・キング』(94)にも携わったクリエイター、クリス・サンダースの初の実写監督作となっている。

■ 「アベンジャーズ」メンバーが共演のピクサー最新作『2分の1の魔法』

3月13日(金)には、ディズニー&ピクサー最新作『2分の1の魔法』が公開となる。かつてはいたるところにあふれていた魔法が、科学や技術の進化にともないすっかり消え失せてしまった妖精たちの世界を舞台に、内気な少年が亡き父にもう一度会うため、好奇心旺盛な兄と共に魔法を取り戻す冒険へと出るというファンタジー。トム・ホランド、クリス・プラットという「アベンジャーズ」シリーズでも共演した2人が兄弟役を演じることも話題の本作。これまでおもちゃやモンスター、魚など様々な世界を描いてきたピクサーが描く妖精の世界とは?

■ ディズニー最強のヒロインが実写になった『ムーラン』

4月17日(金)からはディズニーヒロインのイメージを変えた唯一無二の物語を実写化した『ムーラン』が登場。古代中国を舞台に、愛する父の代わりに男性と偽って兵士になった少女が、戦士としての才能を開花させていくの姿を描く。ディズニー史上最強のヒロインと言われるムーランを数々の武侠ドラマに出演してきたリウ・イーフェイが演じるほか、ドニー・イェン、ジェット・リー、コン・リーらアクションに定評のあるスターが脇を固めており、大迫力の戦闘シーンにも期待が高まる!

■ あの組織の始まりを描く『キングスマン:ファースト・エージェント』

表の顔は高級紳士服テーラー、裏の顔はスパイという人気シリーズの最新作『キングスマン:ファースト・エージェント』は9月に公開。第1次世界大戦前夜の“キングスマン”誕生秘密を描いた前日譚となる本作は、前2作に引き続きマシュー・ボーンが監督を務め、レイフ・ファインズとハリス・ディキンソンが新たな師弟コンビを体現。シリーズの特徴でもある過激でスタイリッシュなアクションも健在だ。

■ オスカー2度受賞の監督が魂の起源を描く『ソウル(原題)』

夏には、ピクサーの『ソウル(原題)』も公開予定。本作は『モンスターズ・インク』(01)や、アカデミー賞長編アニメーション賞に輝いた『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)『インサイド・ヘッド』(15)のピート・ドクター監督最新作で、NYから宇宙へと舞台を変え、人間の“ソウル(魂)”はどこから来るのかというテーマに迫る。ジャズ奏者を夢見る中学校の音楽教師ジョーがマンホールの中に落ちたことをきっかけに、魂が肉体から離れてしまい、なんとか地球に戻ろうと奮闘する物語。ジョーの声をジェイミー・フォックスが演じ、劇中に響き渡るジャズミュージックも必聴だ。

■ あの人気アトラクションが映画化した『ジャングル・クルーズ』

愉快な船長のボートに乗り込み、様々な野生動物たちを観察しながらジャングルを探検するディズニーランドの人気アトラクションを映画にした『ジャングル・クルーズ』は7月24日(金)に公開が決定した。ドウェイン・ジョンソンが船長のフランクに扮し、エミリー・ブラント演じる不老不死の花を探す女性医師リリーと共に冒険の旅に繰り出すようだ。

■ 名探偵が船上の殺人事件に挑む『ナイル殺人事件(仮題)』

さらに秋には、『オリエント急行殺人事件』(17)に引き続きケネス・ブラナーが監督を務め、主人公の名探偵ポワロを演じる『ナイル殺人事件(仮題)』が公開。ポワロが今度は、船上で起きた殺人事件の解決に挑む。共演は、アーミー・ハマー、ガル・ガドット、レティーシャ・ライト、アネット・ベニングなど、前作に引けを取らない豪華な面々が名を連ねる。

■ ディズニーらしからぬダークヒーローを描く『アルテミスと妖精の身代金』

同じくケネス・ブラナーがメガホンを握る『アルテミスと妖精の身代金』も2020年の公開作。シリーズ発行部数全世界2500万部というベストセラーファンタジー小説を原作とし、犯罪一家の天才少年が、その頭脳を駆使して妖精たちの財産強奪を企てるというもので、これまでのディズニー作品とは一線を画したダーク・ヒーローものとなっているようだ。

■ 巨匠×名作ミュージカルの『ウエスト・サイド・ストーリー(原題)』

そして12月には、巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督がアンセル・エルゴートを主役に迎え入れ、名作ミュージカルを再映画化した『ウエスト・サイド・ストーリー(原題)』も公開。2つの不良グループが対立する中での、許されざる恋模様がつづられる。トニー賞助演女優賞にノミネートされたアリアナ・デボーズやトニー賞受賞経験を持つデヴィッド・アルバレスなど、ミュージカルの実力派たちが集結した本作。1961年公開版でオスカー受賞のリタ・モレノも出演する。

またこれらの作品以外にも、エイミー・アダムス主演のスリラー『ザ・ウーマン・イン・ザ・ウィンドウ(原題)』(2020年全米公開)や、想像を超えるスケールのファンタジーアニメ『ラーヤ・アンド・ザ・ラスト・ドラゴン(原題)』(2020年冬公開)といったタイトルも予定されている。とにかく豪華なラインナップとなっている2020年のディズニー作品から目が離せない!(Movie Walker・文/トライワークス )