ユアン・マクレガーが“スター・ウォーズ史上最高”のライトセーバーバトルを振り返る「あれを超えるものはまだないと思う」

引用元:IGN JAPAN
ユアン・マクレガーが“スター・ウォーズ史上最高”のライトセーバーバトルを振り返る「あれを超えるものはまだないと思う」

IGNでは「スター・ウォーズ」の数々の印象深いライトセーバーバトルを振り返る動画シリーズ「Breaking Down the Duels」を連載中だ。
『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のライトセーバーバトルを振り返るエピソードでは、オビ=ワン・ケノービ役のユアン・マクレガー氏、視覚効果スーパーバイザーのジョン・ノール氏、スタント・コーディネーターのニック・ギラード氏にインタビュー。スカイウォーカー・サーガのなかでも特に人気の高いライトセーバーバトルの舞台裏を聞いた。
同ライトセーバーバトルでは、ジェダイのオビ=ワン・ケノービとクワイ=ガン・ジンの2人がシスの暗殺者ダース・モールと対決する。
「『スター・ウォーズ』史上最高のライトセーバーバトルだよね!」とユアンはIGNのインタビューで語っている。「本当に何回もリハーサルしたよ。僕とリアム(・ニーソン)、レイ(・パーク)と3人でね。リアムが倒れたあとレイと2人だけになるところは特に念入りにリハーサルした。完璧にリハーサルして、あまりにも速く動けるようになったから、カメラを早回しにして少し遅く見せないといけなかったくらいだ。冗談抜きでね」。早回しとは、スローモーション映像を撮影するため、カメラの回転数を上げて撮影することだ。
「普通は逆なんだけどね――普通は動きを速く見せるために遅回しにするんだ。でも僕たちはあまりにも速く動いていたから『これじゃ誰も信じないだろう』ということで、少し遅くしないといけなかったんだ」

「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」画像・動画ギャラリー

20年以上前に撮影したシーンであるのにもかかわらず、ユアンは同シーンを語るときにパッと表情が明るくなった。撮影時のパッションが今でも彼のなかに残っているのは明らかで、彼は今でも同シーンを誇らしく感じている(オビ=ワンのドラマシリーズが製作中であることを思えば、それは素晴らしいことだ)。
「あのときは若かったからエネルギーにあふれていた。(プリクエル・トリロジーの)最初の作品だから気合も入っていたしね。怪我をさせることもなかったし、お互いの動きもちゃんと把握していた。夢中だったから、撮影はすごく楽しかったよ」とユアン。「あれで(ライトセーバーバトルの)レベルを上げちゃった気はするね。あれ以上のものはまだないと思うんだけど、どうかな?」
プリクエル・トリロジーの視覚効果スーパーバイザーを務めたジョン・ノール氏は、初代三部作よりも『ファントム・メナス』のライトセーバーが派手でなければならかった理由を次のように説明している。
「初代三部作を通して、全盛期のジェダイが戦う姿は一度も描かれたことがありませんでした。オビ=ワン対ダース・ベイダーの戦いにしても、ベイダーは年を重ねていました。『帝国の逆襲』ではルークはまだ修行中の身でしたし、ベイダーは手加減をしていました」とノール氏は話している。「一方、こちらは2人の全盛期のジェダイが、同じく全盛期のヴィランと戦います。振付はドラマティックで、特別なものでなければなりませんでした。期待も高かったですしね」
この殺陣の振付について、プリクエル・トリロジーのスタント・コーディネーターを務めたニック・ギラード氏は「ルールはひとつだった」と説明している。そのルールとは「腕や足の1本はなくしてもいいが、頭だけは守らなければならない」。彼らが敵に向かって打ち込むときも、頭部を守ることを念頭に置いて動いている。彼らは常に敵のライトセーバーが動く方向を追っており、それによって敵に背後を見せて良いタイミングも決まる。

『ファントム・メナス』にはシリーズ初の両刀のライトセーバーが登場した 。 このダース・モールの赤いライトセーバーは2人を相手に戦うときに役に立つ 。 「実のところ、両刀のライトセーバーだったのは我々にとって助かりました 。 2人を相手に戦っているときに、ライトセーバーをより速く動かせるからです」とギラード氏は話している 。 しかし、最終的にダース・モールのライトセーバーはオビ=ワンによって半分に折られる 。 ギラード氏によると、これはダース・モールの動きのバラエティを増やすためにしたことだという 。 「両刀のライトセーバーでできることは限られていますからね」
師匠のクワイ=ガンを殺されたオビ=ワンは、さらに激しく戦い始める 。

ユアン・マクレガーが“スター・ウォーズ史上最高”のライトセーバーバトルを振り返る「あれを超えるものはまだないと思う」 – Part 2

「クワイ=ガンがやられ、オビ=ワンが残ったときは、バトルがより激しくなります 。 厳密に言えば、オビ=ワンの腕は変らないので、バトルの激しさも同じでないといけないのですが、怒りを表したかったのです」とギラード氏は説明している 。 ノール氏は面白い裏話も教えてくれた 。 「オビ=ワンがビームがなくなるのを待っている瞬間があるんですが、ユアンが体を上下に動かしているんです 。 あれは監督の演出ではなく、ユアンが撮影開始前に準備運動をしているところなんです 。 ジョージ(・ルーカス)はそれをすごく気に入って、シーンに入れることにしたんです」 Joshua Yehl