広末涼子~震災を経験して心に決めた“女優という仕事”

引用元:ニッポン放送
広末涼子~震災を経験して心に決めた“女優という仕事”

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、女優の広末涼子が出演。女優という仕事について語った。 広末涼子~震災を経験して心に決めた“女優という仕事” ニッポン放送「あさナビ」 黒木)今週のゲストは女優の広末涼子さんです。公開中の映画『噓八百 京町ロワイヤル』。涼子ちゃんは謎の美しきマドンナを演じられています。

広末)ありがとうございます。

黒木)これまで着物のイメージがなかったのですが、「あぁ、似合うんだ」と思いました。その後に、あまり詳しくは説明できませんが、貴一くんと蔵之介さんが涼子ちゃんを見つけるとき、白い洋服を着てハイスピードで通り過ぎて行くじゃないですか。綺麗でしたね。

広末)ありがとうございます。嬉しいです、黒木さんに言ってもらえて。

黒木)謎の女性に2人が唖然としていましたよね。

広末)全然雰囲気の違う再登場だったので。

黒木)全然違う役というのも面白い。これからいろいろな役を演じられると思いますが、女優としての仕事の向き合い方はどうですか?

広末)年齢で随分変わって来ましたね。とにかく小さいころからの夢だったので、それが叶って、10代は見るもの聞くものすべて吸収したくて走っていました。20代になって、好きで続けられているということは天職かなと思ったりもしました。そこから震災を経験して、私は社会に対して何ができるのだろうと思ったのですね。そして、それは芝居、女優さんだろうと。私にとってこのお仕事は一生ものだなと感じたのは、実は最近ですね。

黒木)最近ですか。でも、素敵なお話ですね。

広末)若いときは何にでもなれると思っていたし、女優という仕事に縛られたくないという思いもありましたが、これ以上のものは見つからないなと思えるようになったことが、自分の成長でもあるのでしょうか。

黒木)30代でそういうことを思えるというのは、素敵なことですよね。

広末)そうですね。

黒木)使命という言葉をお使いになったけれど、エンターテインメントの世界にいると、みなさまが我々を見ていただいて、作品を見ていただいて、笑顔になったり、元気になられたりするではないですか。それで逆にエネルギーをいただくのですね。そういう相乗効果がありますよね。

広末)家庭を持つまでは、私のなかでは仕事がすべてだったのだと思います。気が付いたら女優さんであることや、作品が自分の存在価値だと思うようになってしまっていて、それ以外のことに意味を見い出すことができなかった。不安でしかたなかったですね。家庭も持って、仕事以外の自分の場所ができたのです。家庭を持って生活をすることによって、季節を感じられたり、生きていると感じられて、いい意味で仕事が自分の一部になりました。落ち込むことも少なくなりました。切り替えられるようになったのかな。

1/2ページ