堂本光一「こいつらステージ上げるな」怒り爆発させたSHOCK療法から17年 KAT―TUN上田再起用でミュージカル進化

引用元:中日スポーツ
堂本光一「こいつらステージ上げるな」怒り爆発させたSHOCK療法から17年 KAT―TUN上田再起用でミュージカル進化

 「KinKi Kids」の堂本光一(41)が主演と演出を担当するミュージカル「Endless SHOCK」の20周年記念公演が4日、東京都千代田区の帝国劇場で初日の幕を開けた。記念イヤーは脇を固めるアンサンブルのメンバーや劇中衣装を半数以上リニューアル。主人公・コウイチのライバル役に後輩グループ「KAT―TUN」の上田竜也(36)を17年ぶりに起用し、さらなる進化をアピールした。

【写真】映画「寝ても覚めても」東出昌大&唐田えりか笑顔の初日あいさつ

 帝国劇場で2000年11月に「MILLENIUM SHOCK」として初演され、進化を重ねて迎えた20周年。最大の賭けは上田の起用だったが、結果、その大胆な采配が見事的中した。

 上田は03年に当時のKAT―TUNメンバー6人で「SHOCK is REAL SHOCK」に出演しているが、当時は舞台をナメきっていたという。協調性に欠け、あまりの態度の悪さに光一が「頼むから、こいつらをステージに上げないでくれ」とスタッフに怒りを爆発させたことも。昨年11月の製作発表会見で、上田は「クソみたいなプロ意識でやっていた。もし自分が光一くんだったとしたらぶん殴っていたと思う」と肩をすくめていた。

 そんな過去がありながらも大胆に上田を起用したのは、当時と変わらない不良キャラでありながらもばか正直でストイックな部分も併せ持ち、仕事に対する姿勢も変わったことを光一が見抜いていたからだ。

 この日、光一は「すごくいい芝居をしてくれる。17年前とは全然違う」と目を細めた。コウイチと激しくぶつかりあうシーンは迫力満点。光一は「(上田が)この顔ですからね」と言いながら、納得がいかない芝居には「もう1回やらせてください!」と何度もお願いしてきたと明かし、「作品に向き合うという部分で、それが本当に素晴らしい」とほめちぎった。

 上田は昨年11月から始めた一日1時間のボイストレーニングも、自ら延長を申し出るほど向上心が高く、苦手なダンスのターンは光一から直接教わった。上田は「質問をするとすごく丁寧に答えて下さいますし、めちゃくちゃ教え方がうまい」と光一先生に感謝。そして光一と相談の上、自身が得意なラップのソロ曲を劇中の新曲として取り入れた。

 ヒロインの梅田彩佳(31)は「(最初は)怖いって思いましたが、めちゃめちゃ優しいです、タツニイ(竜兄)は」とニッコリ。上田も「『上田更生』って書いてください」とアピールした。

 公演は3月31日まで。同30日の夜公演で通算1800回を迎え、光一自身が持つミュージカル単独主演の1位記録をさらに更新する予定だ。