漫才日本一を決める「M―1グランプリ2019」は22日、都内で行われ、「ミルクボーイ」(駒場孝=33、内海崇=34)が史上最多のエントリー総数5040組の頂点に立ち、優勝賞金1000万円をゲット。ボケの駒場とツッコミの内海は大会終了直後、記者会見を行った。以下一問一答。
――今の心境は
内海:本当に信じられない。決勝に行くのも初めてで、テレビで漫才するのも今年初めて。テレビ自体が関西だけでも今年4回目くらいなので。
駒場:そのうちの1回は僕、30秒くらい出ただけなので。
内海:今までで一番長くテレビに映りました。
――この喜びを誰に伝えたい
駒場:いろんなことを忘れてくれたオカンに。またこれからも忘れてなと。忘れてくれたら忘れてくれただけネタができるので。
内海:駒場のオカンに感謝したいです。
――681点はM―1史上最高得点
内海:そんなに褒めていただいたことが今までないので。関西の賞レースも最近、ほとんど出てなかった。信じられないです。
駒場:出られる年数も過ぎてしまって。
――優勝して増えるであろう仕事への意気込みは
内海:漫才を頑張ってきたので、漫才以外が全部ボロボロですので皆さん、不安と思いますが、一から頑張ります。漫才ももっと面白くなるように。
――やりたい仕事は
駒場:やっぱり漫才ができたら。漫才やらせてもらえる場所もなかったので、たくさん漫才をやりたい。
内海:舞台の出番もなかったので。
――オール巨人は「今も貧乏と思う」と
駒場:僕はスポーツジムでアルバイトしてます。結婚もしてるんですが、余裕のある生活ではないです。大阪の雑居ビルみたいなところに住んでますし。下が焼き鳥屋さんと囲碁センターという。
――M―1では去年まで準決勝も行ったことがなかったが、今年飛躍できた要因は
内海:結成12年間のうちで今年が一番頑張りました。バイトとお笑いの仕事以外は、全部ネタ合わせに時間を充てて、趣味の時間を削ったというかやめました。
駒場:ネタ合わせが終わっても、気になることがあったら夜でも連絡取り合いました。
――松本人志が「これぞ漫才」と言っていた
内海:本当にうれしい。松本さんとお会いするのも初めてなので。
駒場:僕は映画の試写会に好きで行って、小さい松本さんしか見たことなかった。
――今回のネタが生まれた経緯は
駒場:僕ら、大学の落語研究会でコンビ組みまして、その時からこういう「何とかや、何とかちゃう」という形ではやってました。
内海:リターン漫才とか言ってもらうんですけど。その形はずっとありました。ほぼほぼ12年、同じ形でやってます。
駒場:ここ3年くらいでオカンが入ってきたという感じです。
――今年頑張れた要因は
内海:去年、霜降り明星が優勝しまして。後輩が優勝したのは初めてだったので、それには刺激を受けました。
――1000万円の使い道は
内海:僕の角刈りを切ってもらってるお父さんは、角刈り技能コンテストで3位になったすごい人なので、そこに角刈り専用の席を作りたい。角刈りだけ僕が散髪代を払おうかと。角刈りだけですよ!
駒場:今までおカネもなかったので、仲いい後輩が結婚とか出産とかしても、でかい声で「おめでとう」と言うしかなかった。お祝いを渡せなかったので、そういう後輩にお返ししていけたら。ゼロボケでしたね。
【M―1】ミルクボーイ歓喜の記者会見 今後も「やっぱり漫才ができたら」
引用元:東スポWeb