マリオの映画が作られている理由とは? 宮本茂が語る

引用元:IGN JAPAN
マリオの映画が作られている理由とは? 宮本茂が語る

マリオの生みの親である宮本茂が、なぜマリオの映画を再び作りたいのかや、任天堂がもっと映像作品のコンテンツを増やすべきと考えてる理由について語っている。
宮本は任天堂の第3四半期決算説明会の質疑応答にて、マリオのIPをスマホやテーマパーク、映画といったさまざまなメディアで使用する方法について語ったいる。

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宮本は、「タッチポイントごとに、個別のIP展開戦略を決めるというようなことはしてきていません。例えばIPの映像展開ですが、私はもともと任天堂IPの映像展開は否定的でしたが、現在当社IPを活用した映像制作に自ら関与している背景には、任天堂がバーチャルコンソールのゲームタイトルを何度も作ったということがあります」と述べている。
バーチャルコンソールは過去のタイトルを新しいプラットフォームでプレイできるサービスだ。Nintendo Switchでは提供されていないが、一部のファミコンおよびスーパーファミコンのゲームはNintendo Switch Onlineのサブスクリプションに加入するとプレイできる。
宮本は任天堂のゲームは最大の資産であるため、古いゲームを新しいハードウェアに移行させることが大切だと説明。したがって、この移行に同氏は積極的に関与しているが、このプロセスを何度か行った後に、宮本はゲームを映画化することでゲームの寿命を延ばすのは良いアイディアだと考えたともコメントしている。

続けて宮本は、「つまり、『マリオの映画を作りたい』ということではなくて、‟ビデオ制作の分野に、『映像という分野でもっと任天堂はコンテンツを持つべきではないか』という考え方に私は変わりました」と説明。「映像なら、当社のIPに触れてもらえる人の幅が広がり、今後ますます任天堂IPに接する数は増えていきます」とも語っていた。
この新しいマリオの映画が、1993年に公開された実写版映画『スーパーマリオ/魔界帝国の女神』よりも遥かに良い作品になることを願いたい。 Chris Priestman