沢尻エリカ被告“女優復帰考えず”の眉ツバ…活路はネット配信ドラマで世界進出の目

沢尻エリカ被告“女優復帰考えず”の眉ツバ…活路はネット配信ドラマで世界進出の目

「無職です」「(女優復帰は)考えていない」。エリカ様のこの言葉はどこまで本心なのか――。

 沢尻エリカ被告(33)の薬物事件はこのほど開かれた初公判で即日結審し、今週6日に判決が下される。法廷で沢尻被告は「しっかりと罪の重さを自覚して更生していくことが自分のできる唯一の償い。必ず立ち直っていきたい」などと反省の言葉を並べた。今後は実の兄が監督者として同居。さらに携帯電話も解約するなど10年に及ぶ薬物との関係を断ち切ることを法廷で誓った。

 昨年11月の逮捕劇から76日。12月6日に保釈後は都内の大学病院に入院し薬物にまつわる勉強に取り組んだりしていたという沢尻被告。更生への覚悟はどの程度なのか。ベテラン芸能記者の青山佳裕氏はこう言う。

「更生したいという気持ちに嘘はないように思います。沢尻被告の心を動かしたのが、母リラさんの存在です。いつも朗らかで、明るいお母さんなのですが、今回の事件による心労なのでしょう、見るからにやつれ、お母さんまで入院が必要なんじゃないかと思ってしまうほどなんです。沢尻被告は釈放後、そんなお母さんの姿を毎日のように見ているはず。女手ひとつで育ててくれたお母さんにこんなに心配をかけて、とんでもないことをしてしまったと反省し、ようやく目が覚めたように見えました」

■「なに撮ってんだよ、バカやろう!」

 もっとも、沢尻エリカ被告といえば、しばしば指摘されるのが二面性だ。仕事で殊勝な態度を見せる一方、夜になるとクラブで仲間と大はしゃぎ。主演映画の舞台挨拶での「別に」騒動で仕事を干された2007年以降も、そんな態度を続けてきた。

「取材する中ではこんなこともありました。高級スーパーで買い物しているところをキャッチし、店の前の通りにバンを止めていると、つかつかと真っすぐ向かってきて、スライド式のドアを躊躇なく開いて『なに撮ってんだよ、バカやろう!』って。今振り返ると、あのときもクスリをやっていたのかも知れません」(前出の青山氏)

 薬は19歳のころから手を染め常習性があったと検察は指摘し、沢尻被告もこれを認めている。入院先の病院でも軽度の大麻依存症と診断されたという。6日に下る判決は求刑懲役1年6月に対し、弁護側は執行猶予付き判決を求めており、執行猶予3年程度になるとの見通しが大勢だ。そうなれば、のど元過ぎればなんとやら。またぞろクラブに顔を出す懸念も浮上する。

 さらに当人は「(女優への復帰は)考えていない」と述べたが、これも疑わしい。所属事務所エイベックス・マネジメントは沢尻被告との契約を判決後も継続させるという。事件によるCM契約違反やドラマ降板などで多額の損害賠償金が生じているほか、今後の生活費を稼ぐためには芸能界で再び働く以外に選択肢はないからだ。

「テレビドラマなど地上波への復帰は厳しいが、今は『Netflix』など海外資本のネット動画配信サービスが急速に普及している。ネット配信なら過去に罪を犯してしまった役者にも出演の道はある。実際、ピエール瀧が出演している『全裸監督』は出演シーンをカットすることなく放送しています。しかもネット配信ドラマはスケールが大きく、製作費も日本の地上波ドラマとはケタ違い。『全裸監督』のように配信されて世界的大ヒットとなれば、一気に日本を飛び越える可能性すらある」(テレビ関係者)

 その性格や人間性はともかく、純粋に女優としての実力は折り紙付きのエリカ被告。災い転じて、世界進出の道すら見えてきた。