亜咲花が『へやキャン△』主題歌「The Sunshower」をリリース! 『ゆるキャン△』シリーズの魅力を語る【インタビュー後編】

亜咲花が『へやキャン△』主題歌「The Sunshower」をリリース! 『ゆるキャン△』シリーズの魅力を語る【インタビュー後編】

 亜咲花が現在放送中の『へやキャン△』主題歌「The Sunshower」をリリース。楽曲制作や、2020年の抱負を聞いたインタビューがアニメディア2020年2月号に掲載されている。超!アニメディアでは、本誌には掲載できなかった分を含めた特別版を紹介。今回はインタビューの後編をお届け。――「Isn’t It Fun?」はTVアニメ『ゆるキャン△』シリーズのイメージソングです。

 私は声を太くして歌う方が得意なのですが、これまであまりそれを披露できる機会がなかったんです。でも、この曲はゴスペル感もあり、かなり壮大な曲でもあったので、声を太くして歌ってみたら、『ゆるキャン△』ともマッチしました。自分でもカラオケなどで歌うタイプの曲調だったので、歌っていてすごく気持ちがよかったです。

――2作にわたり『ゆるキャン△』シリーズに関わることになりましたが、亜咲花さんが考える『ゆるキャン△』シリーズの魅力とは?

 周りの人がやっているから、みたいな同調感があまりなく、登場人物ひとりひとりが自立して、意見をはっきりと持っているところが好きです。あと、キャンプに着目したところも素敵だなと思うんです。スポーツでもアクションでも、非日常でもなく、それぞれの協力や努力でキャンプを成立させていく。そういう日常的なところが、多くの方に受け入れてもらえたのかなと思います。

――ちなみに、お気に入りのキャラクターは?

 各務原なでしこちゃんです。彼女は周りを元気にできる太陽のような存在。ずっとソロキャンプが好きだった志摩リンちゃんも、なでしこちゃんが誘ったからグループキャンプも悪くないって思ってくれたんだと思うんです。人の心を開かせる才能があるし、それでいて無理強いをせず、相手の気持ちもきちんと汲んだうえで提案ができるところも素敵です。

――そんな『ゆるキャン△』シリーズにまつわる曲が2曲入って、3曲目「1000miles」はご自身で作詞をされたノンタイアップ曲です。

「1000miles」は、私から提案して、80年代の洋楽ポップをベースにしてもらいました。ノンタイアップではあるけれど、『ゆるキャン△』シリーズの曲が2曲入っているので、その世界観が楽しめたほうがいいと思ったんですね。なので、私のなかでの裏テーマとして、なでしこちゃんとリンちゃんがふたりで旅をしたらこうなるのかなと妄想しながら書いていきました。大人になったふたりが、休日くらいは子どもに戻ってはしゃごうよと言っているような歌詞で、日常が特別になるのも友達といるからだし、君と一緒ならなんだってできる気がすると思えるのって、友達だからこそだと思うんです。その可能性を大切にしてほしいという気持ちも込めました。ぜひ友達と思い出を振り返りながら聴いてもらえたらと思います。

――比較的英語のワードも多いですが、普段から歌詞を書くときには英語と日本語のバランスは考えていますか?

 曲を聴いてから決めることが多いですね。英語が載りやすいと思ったら、英語を7、日本語を3くらいの割合になるようにしています。ただ、英語が多すぎると、伝えたいことが伝わらないこともあるので、伝えたいところは日本語にして、世界観に親しんでもらいたいと思っています。

――タイトルはなぜ「1000miles」だったのでしょうか?

 助手席に座った子からの「1000miles先まで連れて行って」と頼む気持ちと、私の気持ちをリンクさせました。私はファンの方がいてくださるから、いろいろな場所に行ける。だから、ライブに来て、私をもっといろいろな場所に連れて行ってほしいという思いもあるんです。

――冒頭に「ラジオ」が入っているのも印象に残りますね。

 歌詞ではラジオで曲を聴いている過去と、電話をするという現代を対比して描いています。ドライブ中のラジオって、すごくかっこいいし、自分で選曲できないから知らない曲との出会いがある。そんなスペシャル感も出したくて、入れてみました。

――ビジュアルは、お団子頭ですね。

 “しまりん”団子です(笑)。リンちゃんを意識しつつ、衣装もキャンプをしやすい格好ということで、かなり季節感が出たものになりました。

――ミュージックビデオでも、キャンプをしているそうですね。

 そうなんです。お昼はキャンプをして、夕方、日が落ちてきてからリップシンクのシーンを取ったのですが、マジックアワーの映像がすごく素敵で。生で見ても映像で見ても、こんなに素晴らしい風景ってあるんだなと感動しました。マジックアワーは10分しかなかったので、タイムアタックでしたが、そのほかにたき火のシーンでもリップを提案してみたりして、監督さんとも話し合いながら楽しく作れました。

――アニメディアはこれが2020年最初の号になります。亜咲花さんの2020年の目標は?

 「今年もすごい勢いあるね」って誰しもが思うくらい、去年以上に活動していきたいです。今年はファンクラブもできるし、リリースもしたいし、ライブもやりたい。プライベートではキャンプをやってみたいです! 自分で1から準備をしていけば、きっと楽しいと思うんです。

――アニソンシンガーとして、今後歌ってみたいジャンルはありますか?

 ゴリゴリのアクションアニメのタイアップを歌ってみたいです。これまでの作品は意外とバトルシーンがないので、そういうアニメだときっとロック調になると思いますし、ぜひ表題曲でも挑戦してみたいですね。

――もし、ものすごくかわいいアイドル作品の話が来たら……?

 もちろん、アイドル風の衣装を着て歌わせていただきます! ダンスも踊れますし、あやや(松浦亜弥)目指して頑張りますよ!

――では、最後に読者へメッセージを。

『ゆるキャン△』シリーズの作品に再び関わらせていただけるのがうれしいです。たくさんの人が力を合わせ、作品への愛を持って作り上げた曲ですので、ぜひ、友人や家族など、大切な人を思い浮かべて聴いてもらえたらと思っています。カップリングの2曲も友達や誰かと一緒にいることの幸せをテーマにしているので、この1枚が身近にいる人を大切にする、そんなきっかけになればと思います。私も皆さんのことを大切にします!

PROFILE
【あさか】10月7日生まれ。愛知県出身。アミュレート所属。2016年にシングル「Open your eyes」でデビュー。これまでにシングル6枚、ミニアルバム1枚、アルバム1枚をリリースしている。

商品情報
「The Sunshower」
MAGES.より発売中
通常盤:1,600円
へやキャン△盤:2,200円(各税別) 野下奈生(アイプランニング)