沢尻エリカ被告初公判に傍聴希望者2229人 競争率117倍

沢尻エリカ被告初公判に傍聴希望者2229人 競争率117倍

 MDMAとLSDを所持したとして麻薬及び向精神薬取締法違反罪で起訴された女優の沢尻エリカ被告(33)の初公判は、きょう31日午後3時から東京地裁で開かれる。傍聴希望者への整理券配布は午前11時で終了。19席に対して希望者は2229人に上り、競争倍率は117倍に達した。

 薬物事件で罪に問われた有名人の公判としては、過去最高だった09年10月の女優酒井法子(48)=6615人、330倍=を下回ったものの117倍、早朝から幅広い世代の男女が長い列をつくった。

 地裁側は傍聴整理券を普段の地裁前ではなく、近くの日比谷公園で午前9時30分から配布。霞門から入園した傍聴希望者は、祝田門付近で整理番号が入ったリストバンドを受け取ると、次々と手に巻き付けた。

 傍聴希望者数の過去最多は、オウム真理教の松本智津夫元死刑囚=教祖名麻原彰晃=の初公判(96年4月)で1万2292人。倍率は256倍だった。歴代2位が酒井。薬物事件の罪に問われた有名人では、元プロ野球選手の清原和博氏(16年5月)が3769人で188倍、歌手ASKA(14年8月)が2646人の126倍で続く。

 沢尻被告は昨年11月16日の逮捕以降、姿を一切見せていない。12月6日の保釈時は、報道陣をかく乱するように複数のワンボックスカーが用意され、車内も黒いカーテンで隠すなど徹底していた。保釈中は医療機関で治療受けたとされる。