旧犬鳴トンネル帰りに友人が事故に…電話ボックスで119番通報、受話器から聞こえてきたのは…

引用元:AbemaTIMES
旧犬鳴トンネル帰りに友人が事故に…電話ボックスで119番通報、受話器から聞こえてきたのは…

 1月30日、映画『犬鳴村』(2月7日全国公開)の公開イベント「これが犬鳴伝説だ!」が渋谷TOEI2にて開催され、清水崇監督をはじめ、オカルトに詳しい著名人が登壇。その中で、怪談・オカルト研究家の吉田悠軌氏は、日本屈指の心霊スポット、旧犬鳴トンネルへ行った義理のおじが体験したという、恐怖エピソードを披露した。

 本作は、『呪怨』『THE JUON/呪怨』で知られるホラー界の巨匠・清水崇監督がメガホンを取り、実在の心霊スポット“犬鳴村”を完全オリジナルストーリーで映画化したものだ。“犬鳴村”は福岡市内からそう遠くなく幹線道路からも離れていない場所に“あるはず”にも関わらず、地図上にその痕跡は残っていない。ただ分かっているのは、「旧犬鳴トンネルの先にある」と言われていることだけ。「近くの小屋には死体が山積みされている」「トンネルに入ると車に乗っていた男性が突然笑い出し、精神病院へ20年間入院した」といった数々の恐怖体験が語り継がれている。

 怪談サークル「とうもろこしの会」会長で、怪談収集による執筆と語り、オカルト全般を研究する吉田悠軌氏の義理のおじも、旧犬鳴トンネルで恐怖体験をした1人とのこと。吉田氏は「まだ犬鳴村っていう噂がなかったころ、義理のおじさんが昔、バイクで行ったんですよ」と、義理のおじから聞いたという体験談を話し出した。

 旧犬鳴トンネルでは何も起こらなかったものの、その帰り道、一緒に行った友人がバイクでクラッシュしてしまう。救急車を呼ぼうにも、当時はまだ携帯電話がない時代。周囲を見渡すと、ガードレールの切れ目の向こうに草むらが広がり、そこに電話ボックスが1台、ポツンと佇んでいたのだという。

 そこで電話ボックスから「119」とボタンを押したものの、受話器からは「この電話番号は現在使われておりません」という声が繰り返し聞こえてくるばかり。間違えたのかと思い、もう1度落ち着いて「119」と押し直すも、同様の結果だったそうだ。

 その後運よく車が通りかかり、友人は大事に至らず済んだそうだが、病院の椅子に座った瞬間、先ほどの電話ボックスが「何かおかしい」と気づいたのだという。通常、よく耳にする「この電話番号は現在使われておりません」というアナウンスは女性の声で、録音したものを何度も繰り返している。しかし、先ほどの電話ボックスで受話器から聞こえてきたのは、女性ではなく男性の声。しかも一言一言、声の調子が異なり、電話口の向こうで喋っているように聞こえたのだそうだ。

 吉田氏のおじが電話をかけたその電話ボックスは、果たして実在したものだったのだろうか。そして、受話器から聞こえた男性の声は、誰だったのか…。謎は深まるばかりだ。