森崎ウィン、インスタ投稿きっかけで『キャッツ』吹替版のチャンスつかむ

引用元:オリコン
森崎ウィン、インスタ投稿きっかけで『キャッツ』吹替版のチャンスつかむ

 NHK・Eテレの音楽番組『ららら♪クラシック』(毎週金曜 後9:00~9:29)。31日放送分のテーマは「ミュージカルの金字塔『キャッツ』 ~ロイド・ウェバーの魅力に迫る~」。『キャッツ』のほかにも『エビータ』や『オペラ座の怪人』などのミュージカル楽曲を手がけた作曲家アンドリュー・ロイド・ウェバーは、“現代のモーツァルト”の異名をもつ。番組では、彼の音楽のルーツや、人々の心を打つ秘密をひも解いていく。

【収録風景】映画『キャッツ』より、名曲「メモリー」を披露する高橋あず美

 全世界累計観客動員数 8100万人、日本公演通算1万回を記録するなど、今なお世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔『キャッツ』は、昨年、映画『レ・ミゼラブル』(2012年)のトム・フーパー監督により実写映画化。日本でも24日より全国公開され、25日・26日の最初の週末の映画ランキングで初登場1位を飾った。世界的バレエダンサーのフランチェスカ・ヘイワード、グラミー賞受賞アーティストのテイラー・スウィフト、『ドリームガールズ』のジェニファー・ハドソン、名女優ジュディ・デンチらが個性豊かな猫たちを演じている。

 今回の実写映画版『キャッツ』で吹替版制作が許可されたのは日本含め2ヶ国のみ。番組では、日本語吹替版の音楽プロデュースを担当した蔦谷好位置、日本語吹替版キャストの俳優・森崎ウィンと歌手・高橋あず美が出演し、制作秘話を語るほか、名曲「メモリー」も披露される。収録後、森崎に番組の感想やミュージカルとのかかわりなどを聞いた。

 収録後の率直な感想は、「難しい漢字を使って話さないといけないのかな、と緊張していたんですけど(笑)、MCの高橋克典さん、石橋亜紗アナウンサーがあたたかく迎えてくださいました。音楽評論家の室田尚子さんのお話がすごく勉強になりました」。

 『キャッツ』の日本語吹替版では、オリジナル版と同等のクオリティーに仕上げるために、本国の制作チーム監修の下、歌唱力・表現力をチェックする厳しいテストが繰り返し行われ、吹替版キャストを選んだという。観客と同じ目線で『キャッツ』の不思議な世界を体験する主人公ヴィクトリア役を葵わかな、猫たちのリーダーであるマンカストラップ役を山崎育三郎。猫たちの偉大な長老であるオールドデュトロノミー役を大竹しのぶが務めている。

 番組ゲストの高橋は、名曲「メモリー」で魂の歌声を響かせるグリザベラ役。森崎はマジックが得意で気弱なミストフェリーズ役に抜てきされた。

 「昨年3月に、仕事でロサンゼルスに行った際、ちょうどLAでミュージカル『キャッツ』をやっていて、観に行ったんです。劇団四季の『キャッツ』を観たいと思いながらも、なかなか機会がなかったこともあって、LAで観たのが人生初『キャッツ』だったんですが、本当に圧倒されまして。年老いた劇場猫のガスの曲がすごく気に入りまして、『キャッツ、みたよ』ってインスタにアップしたんです。そのインスタを映画の関係者が見つけて、吹替版キャストのオーディションを受けませんか?と声をかけていただいたんです。ミュージカルの経験もなかったですし、無縁だと思っていたんですけど、まさかの吹替版キャストに決まって。世の中ってこういうことあるんですねっ(笑)」