ロンブー亮さん会見詳報

引用元:産経新聞

 お笑いコンビ、「ロンドンブーツ1号2号」の田村亮さん(48)と、相方の田村淳さん(46)の会見が続いた。

     ◇

 騒動のきっかけとなった宮迫博之さんが活動を再開したことに、淳さんは「もう会見をすることが決まっていたので、見ると聞かれると思ったし、答えなければいけなくなるので」と動画を見なかったと明かした。さらに、「宮迫さんがどんな思いでいるか分からないが、相方の蛍原(徹)さんは待っていると思うし、『雨上がり決死隊』が解散したわけではない。コンビの話と夫婦の話は、当事者だけが問題意識をもって解決していけばいいと思っている」との認識を示した。

 一方、亮さんは「おのおの前に進んでいっていると感じた。(宮迫さんには)謹慎が明けることを報告した。『よかったな』と心配してくれた」と話した。

 謹慎中の生活について亮さんは、飛び込みでデイサービス施設にでかけ、特殊詐欺の啓発活動なども行っている、と売り込むなどしていたという。しかし、「毎日が同じではなくて、6~7カ月近く、気持ちの上がり下がりがすごかった」と明かした。

 淳さんは、当初、亮さんがほとんど家にいたため、「謹慎中に家から出ちゃいけないことはないんだから。外に出たほうがいい」と助言したという。

 ただ、亮さんは「10月ぐらいまでは外に出るのがおっくうだった。それまでは、外に出たら何かいわれるのではないかと気がめいっていた」という。淳さんの助言を受け、「それからはランニングをしたり、外に出かけるようになった」と話した。

 謹慎中はLINEなどで連絡を取っており、淳さんによると、「(亮さんの)謹慎前より確実にコミュニケーションが増した」という。そうした中でも亮さんは、「申し訳ない気持ちになるけど、『ごめん』と返すと(淳さんも)しんどくなるだろうから、なかなか返信ができないときもあった」と述懐した。

 亮さんは、淳さんをはじめ、周りの芸人仲間の言葉にも救われたという。淳さんに対しては、「ありがとう。逆の立場のときにできるかと考えると、自分はこんなにうまく立ち回れない」と感謝の気持ちを吐露。さらに、出川哲朗さんにおわびをした際には、その言葉を遮られ、「待ってるから」「待っている」との言葉をもらったといい、「男前だなと感じた」と振り返った。

 亮さんの復帰を歓迎しない向きにも、「そういう意見があることは当然だと思う」とし、「特殊詐欺がなくなるように地道にやっていきたい」と決意を述べた。

 淳さんが亮さんに対し、「田村亮がこの先どう生きていきたいか」と尋ねた際、亮さんは芸能活動をしたいと答えたという。淳さんは「僕はそれを支えていきたいと思った。亮が啓発活動で頑張る姿も見たいし、その活動も支えていく」とし、「2人とも人を楽しませたいと思って東京に来たので、コンビの活動を見て笑ってもらえたら一番いい」と語った。

 亮さんの復帰を待っているテレビ局のスタッフらもいると聞いており、亮さんは、「本当にご迷惑をかけて申し訳ない。感謝をまっすぐ伝えていきたい」とした。

 具体的な活動としては、トークライブでNHKの大河ドラマや朝の連続テレビ小説に出たいと話したという。「お父ちゃん、お母ちゃんが喜ぶでしょ。心配かけたので。おじいちゃんおばあちゃんも好きなので」とその理由を笑いながら説明した。

 問題の発端となった闇営業については、「今回のことで、自分の見る目が信じられなくなった。どれが反社会的なのか、見分けがつかない。所属する会社に見極めてもらいたい」と亮さん。淳さんも「吉本興業がチェック態勢をつくるといっているので、そこは大きな事務所のデータベースに頼りたい」とした。

 謹慎期間中には、自分が責められるよりも、「自分を擁護してくれた人たちがインターネットなどで批判されることがつらかった」という。ただ、その謹慎期間を経て、「これまでも感謝していなかったわけではないが、自分のために動いてくれる人がこれだけいる」と気付けたことはプラスだったといい、「裏切ることなく生きていきたい」と話した。