あえて言うのが前原流 本来は言わない「ノーテン」宣言にファンから「潔い」の声多数/麻雀・Mリーグ

引用元:AbemaTIMES
あえて言うのが前原流 本来は言わない「ノーテン」宣言にファンから「潔い」の声多数/麻雀・Mリーグ

 プロ麻雀リーグ「Mリーグ」で活躍する大ベテラン雀士、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)のある行動が、ファンの共感を呼んでいる。1月17日に行われた1回戦、東4局で、親番だった前原はテンパイできずに流局。この時、他の3人よりいち早く牌を伏せると「ノーテン」と発声したからだ。競技麻雀に縁がないファンには、あまりピンと来ないシーンかもしれないが、実は競技においては珍しいシーンだった。

【映像】前原雄大が「ノーテン」と宣言した瞬間(34分40秒ごろ)

 各選手が17~18巡ほど、ツモと打牌を繰り返し、誰もアガリに到達できなかった時に起こるのが流局。選手は、自分の手牌を倒して内容を見せればテンパイ、逆に伏せればノーテンを宣言したことになる。Mリーグのルールでも「流局時の聴牌(テンパイ)は、手牌の開示を以って宣言とする」と記されており、ここには発声の義務がない。

 各プロ団体、競技団体において、それぞれルールが異なってはいるものの、アマチュア同士がプレーする際に、決まって「テンパイ」「ノーテン」と発声するのが当然、と思っている人も決して少なくはない。競技麻雀に見慣れたMリーグのファンからは、むしろめったにない「ノーテン」の発声に驚いたわけだ。

 発声の義務がない分、手牌を開ける・伏せるのタイミングも選手によって異なり、またギリギリのところでは、その宣言によって順位すら変わることもあるため、4人の間で空気を読むような短い時間が訪れることもある。もちろん一番連荘したいのは親であるが、ここでは前原が最初に牌を倒し、しかも発声までしたことがファンから「いさぎよい申告好き」「プロが口頭でノーテン宣言したの初めて見たかも」といった感想が多数寄せられた。

 発声については、赤坂ドリブンズの村上淳(最高位戦)が明瞭であることで知られ、その理由もあいまいな発声により誤解が生じ、試合に支障が出ないためのもの。前原が発したほんのひとことだが、ファンには刺激的なものになった。

◆Mリーグ 2018年に発足。2019シーズンから全8チームに。各チーム3人ないし4人、男女混成で構成され、レギュラーシーズンは各チーム90試合。上位6チームがセミファイナルシリーズ(各16試合)、さらに上位4位がファイナルシリーズ(12試合)に進出し、優勝を争う。