漫才コンビ「アンタッチャブル」を開花させた1人と1組

引用元:東スポWeb

「くりぃむしちゅー」有田哲平(48)が司会を務めるフジテレビ系「全力!脱力タイムズ」の11月29日放送で、漫才を披露し、電撃的にコンビを復活させた「アンタッチャブル」(柴田英嗣=44、山崎弘也=43)について、かつて人力舎の芸人養成所で講師を務めていたブッチャーブラザーズのリッキー(61)は「よかった、涙が出ました」祝福。当時の2人を語った。

 ブッチャーブラザーズは、サンミュージックがお笑いから撤退していた時期に人力舎に移籍。1992年に開校した「スクールJCA」の立ち上げから関わって、1期から6期まで講師を務めた。

「山崎と柴田は3期でした。同期は現東京03の豊本明長など全部で30人ちょっといたかな。その中で山崎は強く印象に残っていました。なぜかというと、めちゃくちゃ真面目だったんです」

 現在はフザケっ放しのイメージがある山崎だが「授業中のポジションはいつも正面真ん中。前のめりで、食い入るように話を聞いてました。もうね、“吸収しよう”という気持ちがすごすぎて、こっちが“圧”を感じるぐらい。だから真っ先に顔と名前を覚え、何かあると『なぁ、山崎』と振ってしまってました。うっかり、しょうもないこと言っても『じー』っと見てるしね。まさか生徒からプレッシャーを与えられるとはね(笑い)」。

 山崎はリッキーが担当していた午後のネタ授業は皆勤。次第に欠席者が増えていく午前中の発声などの練習も真面目に出席していたという。

 山崎と柴田は1年目から組んでいた。

「授業中の柴田は後ろの方で地味にしていた印象です。今でこそ早口でまくし立てるけど、彼は全然しゃべれなくてね。いつも『僕、大丈夫ですかね』みたいに不安そうな顔をしてました。山崎に引っ張られ、鍛えられてしゃべれるようになったんです」

 アンタッチャブルの才能が開花したのは、1人と1組のおかげだという。

「出演していた『GameWave』(テレビ東京)という番組の司会・伊集院光と、ライブや番組で一緒になった『くりぃむしちゅー』です。彼らに徹底的に鍛えられました」

 またリッキーは、柴田についてはこんな評価をしていたという。

「彼は努力の人なんですよ。よく若い子に『才能がなくても努力すれば』という実例として、柴田がいかに頑張ったかを話してました。初めはくりぃむ上田をマネしたようなツッコミでしたが、そこから考え抜いて自分のスタイルを築き上げた。まさに努力の人」

 一方でこんな指摘も。

「でも調子に乗ったんでしょうね。女性問題とか…ね。『売れて調子に乗ったらダメ』という実例にもなってしまいましたね(笑い)」

 10年ぶりに復活したアンタッチャブルは8日放送のフジテレビ系「THE MANZAI 2019 マスターズ」(午後7時)に出演する。