“刑事ドラマの鉄人”内藤剛志、新シリーズ始動「今までにないものができた」

引用元:オリコン
“刑事ドラマの鉄人”内藤剛志、新シリーズ始動「今までにないものができた」

 俳優の内藤剛志が主演する新しい刑事ドラマシリーズが誕生。ドラマスペシャル『全身刑事』が2月2日(後9:00~11:05)にテレビ朝日系で放送される。今月3日に放送された『警視庁・捜査一課長 正月スペシャル』の終わりに予告編が流れるやいなや、インパクトの強いタイトルがSNSをザワつかせたが、その全貌がついに明らかになる。

【写真】ユニークな取り調べシーンも見どころ

 『科捜研の女』『警視庁・捜査一課長』シリーズをはじめ、30作を超えるテレビドラマでさまざまなタイプの刑事を演じ、“刑事ドラマの鉄人”とも称される内藤。本作で演じるのは、人生のほとんどを“刑事”として過ごし、頭のてっぺんからつま先まで“全身そのものが刑事”といっても過言ではない男。それがそのままタイトルになった。「僕自身、とても気に入っています」と内藤もニッコリ。

 内藤演じる主人公・名瀬裕太郎(なぜ・ゆうたろう)は、神奈川県警総務課の備品管理課員。ワケあって1年間の休職を経て備品管理課に異動するまで、“刑事一筋”で生きてきた男。難事件発生につき、署長・羽倉樫弥(はぐら・かしや)に頼まれ、新人管理官・海東隼人(かいとう・はやと)をサポートすることに。取り調べではまるで子どものように「なぜ?」を連発し、被疑者はもちろん、海東を翻ろう。単刀直入に「なぜ?」と斬り込むことで、人々の心の闇に迫っていく。

 これまで演じてきたどの刑事ともまったく違う、型破りなキャラクターに挑んだ内藤は、「推測でものを言わず、“なぜそう思うのか?”…虚心坦懐に聞く刑事がいたらどうなるのか、そこが本作でいちばんのチャレンジ。演技には“正解”がなく、新作だからこそ手探りで、日々悩みながら撮影に臨みました」と、試行錯誤しながら『全身刑事』を生み出した心境を明かしている。

 このドラマの大きなみどころのひとつが、名瀬が「なぜ?」と問いかけ続けることで、海東の先入観を崩していく取調室のシーン。「このドラマは演劇的な要素も感じられる作品で、特に取調室は舞台のよう。僕もこんな取り調べは、初めてやりました(笑)」と、“キャリアの87%が刑事役”と公言する内藤ですら驚くような場面をアピール。

 「刑事役をさまざま演じてきたからこそ新しいことをやりたいという思いもあり、自分自身、ゼロからチャレンジした感があって、今までにないものができたという手ごたえを感じています」と、自信をのぞかせた。「“変なタイトルだけど、どんなドラマなのかな”と思って見ていただいて、見終わった後に“なるほど”と得心してもらえたらうれしいですね。そして、ぜひたくさんの方に見ていただいて、第2弾へとつなげることができたら…」と、続編への期待も込めて視聴者に呼びかけていた。