鶴見虹子さん女優デビュー!体操元五輪代表が浅草劇団舞台

引用元:スポーツ報知
鶴見虹子さん女優デビュー!体操元五輪代表が浅草劇団舞台

 体操女子で08年北京、12年ロンドン五輪の日本代表エースとして活躍した鶴見虹子さん(27)が、2月に役者デビューすることが23日、分かった。東京・浅草の劇団「ドガドガプラス」公演の舞台で、2月22日に浅草フランス座演芸場・東洋館で初日を迎える。鶴見さんは「今しかできないことをしたくて。元五輪選手が役者をするのも面白いかなと思い挑戦しました」と話した。

 15年の現役引退後は、一般向けのコーチなど体操の指導・普及に努めてきた。所属事務所を変えた昨年11月、周囲からの勧めで芝居に興味を持った。劇団からの誘いも受け、本格的に稽古を始めたのは年明けから。「せりふを覚えるのが大変ですけど、楽しくて充実しています。長い日は8時間、選手の時よりも練習してますよ(笑い)」

 公演タイトルは野坂昭如さん原作の「色指南 ~或る噺家の恋」(脚本・演出 望月六郎)。戦時中の物語で、鶴見さんは男の子と女の子の役を演じる。「笑いあり、涙ありの舞台です。体操選手とは違う演技を見てほしい」。体操で磨いた膝や爪先までこだわる美しさや、18年間の選手生活で鍛え抜いた腹筋から出る声量は“虹子の虹色ボイス”と期待されている。女優としての“金メダル”への第一歩に「そこまでいけるかな?」と笑った。

 ◆鶴見 虹子(つるみ・こうこ)1992年9月28日、埼玉県生まれ。27歳。野村誠一ウイングスジャパン所属。5歳から体操を始め、14歳で初優勝した全日本選手権では女子最多の6連覇を達成。15歳で出場した08年北京五輪はエースで団体5位に貢献。12年ロンドン五輪は同8位。09年ロンドン世界選手権で43年ぶり個人総合銅、段違い平行棒銀。15年11月に引退した。 報知新聞社