中村玉緒の長男・鴈龍さん孤独死“偉大な両親の庇護のもとで過ごした”人生

引用元:東スポWeb

 故勝新太郎さん(享年65)と女優中村玉緒(80)の長男で知られた俳優の鴈龍(がん・りゅう)さん(享年55)が亡くなっていたことが報じられ、一家を知る関係者に驚きが広がっている。

 文春オンラインが3日に報じたのは、鴈さんが11月1日、名古屋市内の自宅で急性心不全のため孤独死していたこと。事件性はなく、すでに近親者で葬儀、納骨も済ませたという。

 鴈さんといえば、1988年、勝さんが監督・主演の映画「座頭市」(翌年公開)でデビュー。撮影中、模擬刀ではなく真剣を使用し、斬られ役の殺陣師が亡くなる事故を起こしたことで知られる。

「事故後の90年に勝新さんはハワイでコカイン所持容疑で逮捕され大騒動になりましたが、97年に亡くなるまで、勝新さんも、玉緒さんも鴈龍さんの仕事を心配してました」(一家を知る関係者)

 鴈さんは謹慎を経て舞台や映画などで活動していたが、2017年の舞台出演以降、最近は主だった仕事はなかった。

「玉緒さんは鴈の活躍を期待してあらゆる手を使って仕事を与えてきたんですが、本人にヤル気がなかった。このままでは鴈のためによくないと『2年前に絶縁した』と言ってましたが、隠れて小遣いを渡していたそう」(舞台関係者)

 鴈さんは芸能界デビュー前の82年に実姉とともに大麻密売で逮捕。84年にも大麻取締法違反容疑で逮捕された。コカイン事件で芸能活動を謹慎した勝さんが94年に舞台「不知火検校」で復帰した際、鴈さんも芸名を本名から鴈龍太郎と改めて復帰。勝さん亡き後は玉緒がバラエティータレントして再ブレークした。

 鴈さんは最近、東京・赤坂の繁華街で飲み歩く姿が目撃されていた。

「知人には『俺は金がないけど、おふくろから小遣いをもらっている』と悪びれず話していた。玉緒さんの唯一の趣味のパチンコの帰りを狙っては小遣いをもらっていた」(飲食店関係者)

 偉大な両親の庇護のもとで過ごした人生だったようだ。