中国語で司会こなし英語も堪能 ディーン・フジオカが“逆輸出俳優”になる日

 2015年のNHK朝ドラ「あさが来た」の五代友厚役で鮮烈な印象を残した俳優のディーン・フジオカ(39)。現在放送中のフジテレビ系月9「シャーロック」では主演を務めている。

 かつて香港や台湾でモデル・俳優として活動していたディーンは、中国語が非常に流暢なことで知られる。

 そんなディーンが11月28日、中国最大のSNS「ウェイボー(微博)」が開催したイベントで人生初の司会を担った。活躍する日本の著名人らを表彰するもので、ディーンは中国語で司会進行。「まさか自分が司会者の仕事をする日が来るとは思わなかった」などと語りながらも、大イベントをつつがなく終了させたようだ。

 実際、ディーンの中国語はどの程度のものなのか。

 当日イベント会場にいた、都内のマーケティング会社に勤務する在日中国人の30代女性に、ディーンの中国語のレベルについて尋ねてみたところ、こんな答えが。

「ディーンさんの中国語は、とにかく発音がきれい! 中国人が聞いても違和感ないレベルで、すんなり耳に入ってきます。まあ、あの甘い低音が耳に心地よいこともあるかもしれませんが」と笑う。

 中国におけるディーン人気も、相変わらず根強いものがあるそうだ。

「16年に放送された連ドラ『ダメな私に恋してください』が中国でも大人気となり、一気にディーンファンが増えました。端正な顔立ちはもちろん、何といってもあの抜群のスタイル! 中国で映画やドラマに出てほしいなんて声も多いです」

 なお、この30代女性は日本語、英語、中国語を話すトリリンガル。彼女いわく、ディーンの英語も「大したもの」なんだそうだ。

 放送中の主演ドラマ「シャーロック」の視聴率は、初回と第4話のみが2ケタをマーク。月9の前作「監察医 朝顔」が、月9で2年ぶりに全話2ケタを記録していたため、「シャーロック」も放送前から期待されていたが、残念ながら視聴率では及ばない。

 ドラマウオッチャーで芸能ライターの山下真夏氏は「とはいえ、一定のファンの心はガッツリつかんでおり、自由奔放で天才的な頭脳を持つ誉獅子雄役は〈ディーンの当たり役〉との声も多い。今後、シリーズ化や映画化も期待できるかもしれません」と話す。

 もっとも、ディーンはかつて中国系メディアにインタビューされた際、「香港のアクション映画に出たい」と語っていた。「三国志」に出るなら、「アクションをやりたいから、張飛か関羽、劉備かな」などと返していた。

「ディーンはもともと職人気質でストイック。日本のテレビドラマの生ぬるい現場には、物足りなさを感じているはずです」(映画業界関係者)

「あさが来た」出演当時は、海外からの“逆輸入俳優”として話題を呼んだディーン。日本にとどまらず、再びまた海外で活躍する日も近いのかもしれない。