黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)に、ジーエルアカデミア株式会社代表取締役の塚本亮が出演。自著『自分イノベーション』から「会社に退社届を提出する日を決める」ということについて語った。
幻冬舎『自分イノベーション これから10年、生き残る人の条件』著:塚本亮(※画像はAmazonより)塚本)忙しいときに、ダラダラと喋られて…結論まで待っていられないですよね。結論から「こういうことです」と言ってくれないと、何を言いたいのかわからない。
黒木)私も家に電話するときは、まず自分が名乗ります。英語だって「I am」とか、「This is ○○」と言いますよね。詐欺などもあるから、「○○さんですか?」と聞いても返事をしない人がいるのですよ。「あなたは?」と聞かれて、なぜ答えなくてはいけないのかがわからないみたいです。
塚本)「どこからこの番号を調べたのだろう?」という電話がかかって来たりして、「誰です」「用件は何です」ということを先に話してもらわないと、その後話すかどうかを決めなくてはいけないので、そこは最初に聞きます。聞かずにそれ以上は聞けないですね。特に断られたくないということが先行して、話が長い人や何を言いたいのかわからない人は、先に結論を言ってしまうと、「それだったらいいです」と言われてしまう可能性があるから言わないのでしょうね。
黒木)「○○の勧誘です」とか。
塚本)先に言ってしまうと、すぐに切られてしまうので。
黒木)でも私は逆に、先に言われた方が「何それ?」と聞きたくなりますよ。また、「会社に退社届を提出する日を決める」とはどういうことですか?
塚本)いま、転職がこれまで以上に活発になっているなかで、「いまの会社をいつ辞めて、いつステップアップするのか」ということを、お尻を決めることで、この会社にどんな功績を残すことができるのか考えるということです。そうすることで自分がどんなスキルを磨けるのか、向き合えるようになると思うのです。
黒木)だらだら勤めるのではなく。
塚本)「そろそろ辞めたいなと思っていて、何十年も経ちました」という人がたくさんいるので、先にお尻を決めてしまえば、それまでに自分はこの会社で何をして終わるのかということを考えるので、仕事の質が高まると思うのです。
黒木)それは時代もあるのでしょうか。1つの会社で勤めあげるということもありますよね。
塚本)特に海外では、転職できるスキルがあるということは、逆に言うと、いろいろな会社から求められるスキルを持っているというように見られます。日本でもそういう考え方が増えています。いまの会社にいることも確かなことですが、もしかしたらいままで以上に、自分が活躍できるフィールドがあるかもしれないではないですか。
黒木)そこに本質があるのでしょうね。
「会社に退職届を提出する日を決め」、そこを目標に働く
引用元:ニッポン放送