米倉涼子「ドクターX」に打ち切り説…乱立する医療ドラマの“本家”何が?

米倉涼子「ドクターX」に打ち切り説…乱立する医療ドラマの“本家”何が?

 1月期の連ドラ戦線で目につくのが「医療モノ」の乱立ぶりだ。そのブームをつくり上げ、昨年10月期に第6弾が放送された米倉涼子(44)主演の「ドクターX~外科医・大門未知子~」(テレビ朝日系)に打ち切り説がささやかれているという。

 1月期は松下奈緒(34)主演のフジテレビ系「アライブ がん専門医のカルテ」、天海祐希(52)主演の日本テレビ系「トップナイフ―天才脳外科医の条件―」など、病院や医師を題材にした連ドラが、やたらと目立つ。

「今期はなんと6本に上っています。医療モノの飽和状態に視聴者もへきえきし始めていますが、そのきっかけをつくったのが『ドクターX』。高視聴率続きの同シリーズにあやかり、各局が二番煎じを連発したのが、今のこの状況。しかし当の『ドクターX』自体に、終了する可能性が浮上しているのです」(ドラマ制作会社関係者)

 どういうことか。

■ご機嫌ナナメ

 米倉が、「私、失敗しないので」が決めゼリフの天才フリーランス外科医を演じる「ドクターX」は、2012年に第1弾がスタート。15年、18年を除き、昨年まで毎年10月期に放送された。第1弾の19・1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)以外は、第5弾まですべて平均視聴率20%超を達成する人気ぶりで、ドラマ界を席巻した。

 ところが、昨年の第6弾はシリーズ過去最低の18・5%まで落ち込み、勢いに陰りが出たのだ。

「今のご時世、18%台でも快挙なのですが、数字が落ち目になったことに、米倉本人がご機嫌ナナメらしい。本来なら、今年10月期に放送されるはずの第7弾の主演に、まだ“OK”していないようです。米倉はもともと、自身に『ドクターX』のイメージが付きすぎることを嫌っており、数年前から卒業したがっていたといいます。『ドクターX』の大成功で“視聴率女王”の称号を手に入れただけに、数字が下降線をたどり始めることはプライドが許さず、シリーズにもう出たがらない可能性が十分あるのです」(芸能ライターの吉崎まもる氏)

「ドクターX」第7弾の実現の有無に、関係者は年明けからハラハラし始めているそうだ。

「昨年まで6年連続で年間視聴率3冠王を走る日テレに、テレ朝は2位で肉薄しています。悲願の“打倒日テレ”を果たすための最強コンテンツが『ドクターX』や『相棒』などの人気連ドラシリーズ。そんな時に『ドクターX』がなくなれば、3冠王奪取の夢も遠ざかる。これから局を挙げて、何とか続けてもらうように米倉の“説得”を試みると思われます」(吉崎まもる氏)

 生き馬の目を抜くドラマ界。人気の医療モノの“本家”が消えるのか。女王・米倉の決断が注目される。