先勝の里見女流名人が一夜明けで箱根名産のけん玉を実演 「ミルクボーイさんより…」

引用元:スポーツ報知
先勝の里見女流名人が一夜明けで箱根名産のけん玉を実演 「ミルクボーイさんより…」

 神奈川県箱根町の岡田美術館で19日に行われた将棋の第45期岡田美術館杯女流名人戦5番勝負(主催=報知新聞社・日本将棋連盟、特別協賛=株式会社ユニバーサルエンターテインメント)の第1局から一夜が明けた20日朝、挑戦者の谷口由紀女流三段(26)に先勝した里見香奈女流名人(27)=清麗、女流王位、倉敷藤花=は勝利を伝えるスポーツ報知を手に笑顔を見せた。

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 前夜は温泉につかって熱戦の疲れを癒やした。「温泉が大好きなので、すごくゆっくりできました」。昨年は左足くるぶしを捻挫して温泉を断念せざるを得なかっただけに喜びもひとしおの様子だが、自室では初戦を振り返りつつ、同日に行われた藤井聡太七段(17)の対局もチェックするなど遅くまで将棋と向き合った。

 写真撮影では、箱根の名産品である寄木細工のけん玉を実演。けん玉と言えば、昨年末のM―1優勝コンビ「ミルクボーイ」がV直後のNHK紅白歌合戦で三山ひろしのけん玉チャレンジに参加して話題に。大阪在住でお笑い好きだけに関西芸人の「ミルクボーイ」はツボかと思いきや…。「『M―1』は妹(里見咲紀女流初段)と一緒に楽しく見ました。いや『ミルクボーイ』さんはすっごく面白いですし、もちろん本格派であることも分かるんですけど、個人的には『ぺこぱ』さんとかの、ちょっと異質な感じが好きなんです」。異例の「つっこまない漫才」で決勝ラウンド進出を果たしたコンビが好みと明かした。

 女流棋戦歴代単独最多の11連覇を目指すシリーズで先勝。次局は26日に地元の島根県出雲市で行われる。「小さい時から応援してくださる皆さんがいる場所で指せるので、良い緊張感の中で指したいです」。22日には棋王戦予選で脇謙二八段(59)に挑む。温泉気分は一瞬だけ。思いも新たに、帰りのバスに乗り込んだ。 報知新聞社