松坂桃李がハロプロオタクに!?『あの頃。』今泉力哉監督と冨永昌敬の脚本で映画化決定

引用元:Movie Walker
松坂桃李がハロプロオタクに!?『あの頃。』今泉力哉監督と冨永昌敬の脚本で映画化決定

モーニング娘。’20やアンジュルムなどのアイドルグループが在籍するハロー!プロジェクトへの熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた劔樹人の自伝的青春コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」が、主演に松坂桃李を迎え映画化。『あの頃。』として2021年に公開されることが決定した。

大学院受験に失敗し、彼女なし、金なしとどん底生活を送っていた劔は、ある日、松浦亜弥のMVを観たことでハロー!プロジェクトに魅了される。ケチで下ネタ好きのコズミンをはじめ、イベントで出会った個性的な仲間たちとともに情熱を傾けるようになった劔は、学園祭でアイドルの啓蒙活動をしたり、「恋愛研究会。」というバンドを組んだりと、くだらなくも愛おしい青春の日々を謳歌する。しかし時は流れ、仲間たちはアイドルよりも大切なものを見つけて次第に離れ離れになっていくことに。そんななか、劔はコズミンが癌に冒されていることを知り、久々に「恋愛研究会。」のメンバーと再会を果たすのだったが…。

主人公の劔を演じるのは、『新聞記者』や『蜜蜂と遠雷』(どちらも19年)などの話題作に出演した松坂桃李。松坂は「誰しもが持っているであろう”あの頃”。その時間にどんな思いがあって、どんな出来事があって今の自分が生きているのか。原作者の劔さんのお話を伺ったとき、自分も”あの頃”に触れたとき、ふと感じ入るものがありました」と、本作への思いを語っている。

また、本作のメガホンを取るのは、『愛がなんだ』(19)や『mellow』(公開中)、『his』(1月24日公開)などを手掛ける今泉力哉監督。今泉監督は本作に対し「松坂さんはじめ、スタッフキャストの力を集結させて、原作よりもくだらなくてだらしない日常を生み出せたらなと思っています。お楽しみに」と期待高まるコメントを寄せている。

そして、脚本を執筆するのは、『南瓜とマヨネーズ』(17)や『素敵なダイナマイトスキャンダル』(18)などで監督と脚本を手掛けた冨永昌敬。富永は本作に対し「この映画がみなさんのよき友人となり、笑いも涙もともにしてくれることを心から願っています」とコメントしている。

はたして、松坂、今泉監督、そして脚本の冨永は情けない男たちの愛おしい青春をどのように描くのか。夢のトリプルタッグが実現した本作の今後の情報に注目したい!

<スタッフ・キャスト コメント>

●松坂桃李(劔樹人役)

「誰しもが持っているであろう”あの頃”。その時間にどんな思いがあって、どんな出来事があって今の自分が生きているのか。原作者の劔さんのお話を伺った時、自分も”あの頃”に触れたとき、ふと感じ入るものがありました。はじめてご一緒する今泉監督とともに作りあげていく『あの頃。』をスタッフ、キャストで楽しみながら形にし、お届けできればと思います」

●今泉力哉監督

「松坂桃李さんとご一緒できること、とても嬉しく思います。原作の『あの頃。』は他愛ない時間の蓄積から生まれた変化球的な出会いと別れの物語です。移ろいゆく季節の中で確実に存在した、くだらなくも愛おしい仲間たちとの時間。つねにその中心にあったハロプロの存在。憧れの監督である冨永さんに脚本を引き受けていただき、松坂さんはじめ、スタッフキャストの力を集結させて、原作よりもくだらなくてだらしない日常を生み出せたらなと思っています。お楽しみに」

●冨永昌敬(脚本)

「劔さんは『あの頃。』の“あとがき”を、“僕の友人たちが、この作品を通じてみなさんの友人のように思えたなら”と結んでいます。この一節にしびれました。作者の登場人物に対する“なれなれしさ”はすこぶる心地よく、脚本を書きながら、まるで自分の友人がそこにいるみたいな親近感を持ちました。そして登場人物への“なれなれしさ”とは今泉監督の絶大な美点でもあります。この映画がみなさんのよき友人となり、笑いも涙もともにしてくれることを心から願っています」

●劔樹人(原作)

「この作品は元々、引き受けたもののなんのプランもなく、苦し紛れに描きはじめたweb連載のマンガエッセイでした。それがまさか、こんな豪華な映画になるとはいまだに信じられないし、登場する実在の友人たちは、いまなお映画化は私が嘘をついてると思っています。それでも私の人生で忘れることのできない大事なひとときと、自慢の友人たちを記録した大切な作品ですので、映画の力で多くの方に伝わり、さらに愛するハロー!プロジェクトが、一層盛り上がるきっかけになれば、私のアイドルオタク人生に思い残すことはありません。今泉監督ですから、間違いなく原作より面白いです!また、主演の松坂桃李さんには、モーニング娘。のコンサートも一緒に観に来ていただき、その熱心な気持ちに、私のほうが感激して勇気をもらってしまいました。人生って素晴らしい。必ずkeep your smileで、笑顔に涙な作品になると思います」(Movie Walker・文/編集部)