主演・中川晃教が劇中歌を熱唱、ミュージカル『チェーザレ』制作発表 松田凌・鈴木勝吾ら若手キャストも意気込みを明かす

引用元:デビュー
主演・中川晃教が劇中歌を熱唱、ミュージカル『チェーザレ』制作発表 松田凌・鈴木勝吾ら若手キャストも意気込みを明かす

 2020年4月13日より明治座にて上演されるミュージカル『チェーザレ 破壊の創造者』の製作発表が14日、都内で行われ、豪華キャスト陣が登壇。公演に先立ち、主演を務める中川晃教が本作のタイトルナンバー『チェーザレ』を初披露した。

【写真】タイトルナンバー『チェーザレ』を歌唱披露する中川晃教

 15世紀のルネッサンス期イタリアを舞台に、全ヨーロッパ統一の野望を抱いたチェーザレ・ボルジアの戦いを描き、累計140万部突破の歴史漫画(作:惣領冬実 監修:原基晶 講談社刊)をミュージカル化。脚本に、宝塚音楽歌劇団在団中から数々の名作を送り出してきた荻田浩一、演出に、独自の世界観が注目を集める小山ゆうな、音楽に、ミュージカルに留まらず、多くの話題作を手掛ける島健という錚々たるスタッフ陣を迎えるとともに、1873年の明治座創業以来、初となるオーケストラピットを稼働させ、壮大なスケールの歴史絵巻を本格ミュージカルとして上演する。

 キャストには主演の中川をはじめ、宮尾俊太郎、藤岡正明、今拓哉、横山だいすけ、丘山晴己、岡幸二郎、別所哲也ら実力派俳優が集結。さらに、若手俳優がダブルキャストとという形で2チームに分かれて本作に参加。”スクアドラ ロッサ”には、松田凌、平野良、井澤勇貴、鈴木勝吾、”スクアドラ ヴェルテ”山崎大輝、風間由次郎、近藤頌利、木戸邑弥が名を連ねる(この日の製作発表は丘山と井澤の2名は欠席)。

 主人公チェーザレ・ボルジアを演じる中川は「近年、僕が演じた役の年齢をざっと振り返ってみると16歳が多くて…。現在37歳なのですが、今回のチェーザレも実は16歳から始まります(笑)」と笑いを誘いつつ、「チェザーレという強い力をもったリーダーがどのように成長していくのか。そして、この物語の中で生きていくチェーザレと、ミュージカルが盛り上がっているこの時代に、この新たな作品を成功させるために一生懸命頑張っていく僕。自分の人生と重なるような、そんな物語をお届けできるよう、頑張っていきたいです」とコメント。

普段はバレエダンサーとして活動している宮尾は、チェーザレの側近ミゲル・ダ・コレッラ役で出演。「普段はダンサーとしてまったく声帯を使わない仕事をしているのですが、さきほど(演出の)小山さんに確認したところ、今回は踊らないということなので、歌とお芝居を頑張ります」と述べ、「役柄がチェーザレの側近ということで、危険なことがあるとどこからともなく飛んでくる役なので、役作りのためにもまずはプライベートで中川さんのことを護衛いたしますので、安心してお過ごしください」と中川へ熱い視線を送る。

 ルクセンブルク家の初代皇帝・ハインリッヒ7世を演じる横山は、「明治座さんはいろんなチャレンジをされているという話をうかがいましたが、まず僕をキャストに入れてしまったことがだいぶチャレンジじゃないかなと思います」と笑顔で語りながら、「僕は”歌のおにいさん”を9年間やっていたのですが、今回は”伝説の皇帝”という大役をいただいてしまいまして…。『おかあさんといっしょ』では、笑顔や変顔を中心にやってきましたが、変顔は一切ございません。今回はそういうのは一切けして、伝説の男になれるよう、頑張りたいと思います」と意気込んだ。

 そして、Wキャストとして2チームに分かれて出演する若手俳優陣もそれぞれ意気込みを明かす。”スクアドラ ロッサ”で、チェザーレ属するすべイン団とライバル関係にあるフィオレンティーナ団に属している、アンジェロ・ダ・カノッサ役の松田は、「明治座さんの素晴らしい歴史の中で、新たな1ページを刻むという、そんな素晴らしい機会に自分も参加させていただくことがえきて、本当に光栄です。今、自分の持っている、すべての力を出し切って、舞台の上に立ちたいと思います」と宣言。

 フィオレンティーナ団の団長、ジョヴァンニ・デ・メディチ役の平野は、「明治座さんで初の試みとしてオーケストラピットを使ってのグランドミュージカル、そして僕が尊敬してやまない中川晃教さん主演、そしていつかご一緒したいと思っていた大先輩方と、この歴史的な作品で携われることをすごく幸せに思います」と喜びを噛み締める。フィオレンティーナ団の情報通・ロベルト役を演じる鈴木は、「若手の僕らはWキャストでチームに分かれているのですが、公私ともに信頼をおける俳優仲間とこのチームでやれることが嬉しいです。そして、尊敬している大先輩方と一緒のステージに立てることがすごく光栄です」と述べ、「それを噛み締めながら、最後まで頑張っていきたいと思います」と決意を新たにした。

 一方、”スクアドラ ヴェルテ”でアンジェロ・ダ・カノッサを演じる山崎は、この日の登壇者の中で最年少の24歳。「とにかくみなさんから、いろんなものを吸収して成長していきたい」と力強く語り、アンジェロという役はおそらくこの作品を観に来きてくださる方の視点になるような役だと思っています。なので、みなさまを『チェザーレ』という素晴らしい作品に引き込めるよう、アンジェロを演じていきたいと思います」と語った。

 ジョヴァンニ・デ・メディチ役の風間は、「僕自身、漫画やアニメを見るのが好きなので、原作ファンの方にも楽しんでいただけるような作品になればいいなと思います」と明かし、ジョヴァンニの取り巻きの一人、ドラギニャッツオ役の近藤は「このお話をいただいた時、喜びと同時に”おっ、マジか!”と思いました。なにせ僕は、初ミュージカルでござます。挑戦です。努力に努力を重ねて、この作品づくりの一員となれるよう、精一杯頑張ります!」と身を引き締めた。ロベルト役の木戸も「明治座さんの新らたな挑戦ということで、僕自身もこの作品でどんどん挑戦していきたいと思います。演劇界に新しい風を吹かせられるように頑張っていきます」とコメント。

 製作発表の終盤では、主演の中川がタイトルナンバーの『チェーザレ』をピアノ伴奏で初披露。出来たてほやほやの楽曲を圧倒的歌唱力で魅了した中川は、「緊張しました」と心境を明かしつつ、「幕が開いたとき、この楽曲が1つも2つも成長した形でお届けできるように、そして今の時代にこの『チェザーレ』という物語がお客様の心にどんな爪痕を残すことができるのか。『チェザーレ』のテーマとしてこの曲を再び皆さんの前で歌えるよう、これから稽古をはじめ精進してまいりますので、みなさま楽しみにしてください」と呼びかけた。

 ミュージカル『チェザーレ 破壊の創造者』は、2020年4月13日(月)~5月11日(月)まで明治座にて上演。