元宝塚トップスター・紅ゆずる「心のベースはお好み焼き」

引用元:スポーツ報知
元宝塚トップスター・紅ゆずる「心のベースはお好み焼き」

 元宝塚歌劇星組トップスター・紅ゆずるが2月6~9日に、地元・大阪の梅田芸術劇場メインホールでファーストコンサート「紅―ing!」(作&演出・藤井大介)を開催する。

 昨年10月に宝塚歌劇を退団後、初の舞台。2007年に星組内で結成したユニット「紅5」のメンバーだった壱城あずさ、如月蓮らが出演する。男性キャストとも初共演。「想像がつかないですが、男性の方が両脇にいたら女性っぽく見えるかな」と笑顔を見せるが「私が急に女性を演じると、ファンの方が『うわ~!?』と思うかもしれないし、藤井先生や苦楽を共にした仲間とともに、新たな開拓地を考えていただけたら」と変化も楽しみにしている。

 一方で芯の部分は揺るがない。第2の拠点は松竹エンタテインメント。「心に訴えてくる人」というフーテンの寅さん(映画「男はつらいよ」の車寅次郎)への憧れから直感で選んだという。寅さんは江戸っ子だが、共通点を感じている。「大阪弁って、正直な言葉。飾り気がないし、自分のことを分かってもらえる。そういうスタイルが好き。松竹には私のよさを生かしてほしい」。大阪弁を生かした番組出演も視野に入れるが「役者をやっていきたい」とキッパリ。

 例えとして挙げたのが、関西人がなじんだ土曜日の昼の風景だ。「吉本新喜劇を見て、お好み焼き、たこ焼き…が通常だったので、急にイタリアンと言われても無理。でも、そういうエキスも取り入れ、今後やることがイタリアンやフレンチかもしれないけど、心のベースにはお好み焼きを持っておきたい。自分のことが好きなので(笑い)」。宝塚を飛び出しても、唯一無二の人になる。

 2月13~15日は東京国際フォーラム・ホールCで。東京公演のみ「紅5」メンバーで元月組スターの美弥るりかが出演する。 報知新聞社