三谷幸喜氏×小栗旬で22年大河決定!三谷氏、不祥事の対策バッチリ

三谷幸喜氏×小栗旬で22年大河決定!三谷氏、不祥事の対策バッチリ

 2022年放送のNHK大河ドラマが鎌倉幕府の実質的な最高権力を握った武将、北条義時を主人公にした「鎌倉殿(どの)の13人」に決まり、俳優、小栗旬(37)が大河に初主演することが8日、同局から発表された。脚本を担当し小栗を指名した三谷幸喜氏(58)が会見。不祥事を起こす大河出演者が相次ぐ中、「『俺、ちょっとやばいかな』と思う人は出演オファーを断って!」と懇願して爆笑を誘った。

 「どうしても言いたいことがあります」-。三谷氏はこの日、東京・渋谷の同局で会見終了直前、自ら話し始めた。

 「これから台本を書き、配役が進む中、オファーを受ける俳優さんに言いたい。もし『俺、ちょっとやばいかな』とか、『すねに傷を持っている』と思っている人がいたら、ぜひ断ってください!」。その場にいた関係者や報道陣の多くが思わず、吹き出した。

 昨年の「いだてん」出演者では、ピエール瀧(52)が薬物事件で有罪判決を受け、チュートリアルの徳井義実(44)が申告漏れなどで芸能活動を休止中。今月19日スタートの「麒麟がくる」では沢尻エリカ被告(33)が薬物事件で降板し、撮り直しや再編集、代役選定などを余儀なくされた大河受難を念頭にした発言だった。

 三谷氏は続けて「(不祥事を起こした出演者に対し)みんな、切に思っています。『なんで引き受けるんだ』と…。ぜひ断っていただきたい」と力説。「これ、一番大きい見出しにならないように」とも付け加えたが、ブラックユーモアたっぷりの警告に、会見場は大爆笑に包まれた。

 三谷氏が大河の脚本を担当するのは「新選組!」(1994年)、「真田丸」(2016年)に続き、6年ぶり3度目。物語の舞台は平安時代末期から鎌倉幕府の初期となる。タイトルの「鎌倉殿」は将軍を意味し、主人公の義時は源頼朝ら将軍を支えた13人の武将のうち最も若い。裏切りや権謀術数の渦巻く中、やがては最高の実権を握るダーティーヒーローとして描かれる。

 三谷氏が「スケールが大きい」と主役に指名した小栗は現在、米ロサンゼルスに滞在中。正式に決まったときに国際電話で「お互いの代表作にしよう」と話し合ったという。小栗は同局を通じ「2年後40歳。節目の年に大河にいられる幸運と興奮と大きな喜びを感じています」と感激の胸中を明かした。

 「大河の最高視聴率を更新したい」と宣言した三谷氏。制作サイドともども、後は出演者が不祥事を起こさぬことを願うばかりか。