Netflixのドラマ版『ウィッチャー』は映画『ダンケルク』に影響を受けているとショーランナーが明かす

引用元:IGN JAPAN
Netflixのドラマ版『ウィッチャー』は映画『ダンケルク』に影響を受けているとショーランナーが明かす

※本記事は、『ウィッチャー』のネタばれを含むのでご注意を。

Netflixの『ウィッチャー』が驚きに満ちていることは明らかだが、なかでも最大のサプライズは、主要キャラクター3人が異なるタイムラインに存在しているという点だろう。最近、ショーランナーのローレン・シュミット・ヒスリックが、そのコンセプトはクリストファー・ノーランの映画から大きな影響を受けたと明かしている。
Colliderのインタビューでシュミット・ヒスリックは、違う時代と異なる人生に生きる3人のキャラクターを描くチャレンジについて語り、「(アンドレイ・サプコフスキの)『The Last Wish』から描ける物語があると知っていましたし、脚色したいと思っていました。ですが、シリがいないんです」と言い、次のように続けている。
「面白いのは、タイムラインについては映画『ダンケルク』を基にしているということです。同作を『ウィッチャー』に取り掛かる前に観に行って、クリストファー・ノーランの素晴らしいインタビューを読み、監督は兵士たちをビーチに下ろす3つの段階について語っていたんです」

「ドラマ版『ウィッチャー』」画像・動画ギャラリー

『ダンケルク』は3つの物語が最後でひとつになることで知られているが、その物語のうちひとつは1週間、もうひとつは1日、3つ目は1時間という異なる時間枠で語られる。
続けてシュミット・ヒスリックは、「ノーランは、ひとつの段階が1カ月でもうひとつは1週間、もうひとつが1日だとして、1カ月の物語に最も時間をかけ、その次が1週間でその後が1日の物語だと言ったら、人は映画で最も時間がかけられていない1日の物語が一番重要度が低いと思うだろうと言っていました。ですが、すべての3つの段階が均等に大切であり、だからノーランはそのように物語を伝えたのです」とコメント。
さらに、「そして、シャワーを浴びているときにひらめいた瞬間があって、シャワーから飛び出して夫に、“これってクレイジーかしら? この物語の伝え方はおかしいかしら? シリの物語は2週間で起きてイェネファーは70年で、ゲラルトの物語は20年かかるの。これってクレイジーかしら?”って聞いたの」と語っていた。

ドラマ版『ウィッチャー』は原作小説とビデオゲームの両方にインスパイアされているが、ゲームよりも小説に近いようだ。Netflixでドラマシリーズが配信開始されたことを受け、Steam版『ウィッチャー3 ワイルドハント』の同時アクセスプレイヤー数が5万人近くまで増加したと報じられていた。 Matt Fowler