韓国で大人気! 高齢者がハマるディスコ「コーラテック」とは?

引用元:TOKYO FM+
韓国で大人気! 高齢者がハマるディスコ「コーラテック」とは?

住吉美紀がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」。毎週月曜日の「スマイルナビ」では、毎日を元気付けるニュースやトピックスをご紹介しています。12月16日(月)の放送では、韓国でも人気が高まっているという“昼間のディスコ”「コーラテック」について取り上げました。

◆60年代のK-POPにあわせて

ギリシャ神話に踊りの楽しみを意味する“テルプシコラー”という言葉があるように、儀式で踊られるものや、伝統芸能など、踊りは常に文明とともにあり続けています。そのようななか、今韓国で大人気となっているのが、昼間にダンスを楽しむディスコ“コーラテック”というものなんです。

もともとは、90年代に未成年者が楽しむダンスホールとして誕生したコーラテック。未成年者は飲酒できないため、“コーラを飲むディスコ”という意味で名付けられたそう。当初は人気を集めていたものの、カラオケやインターネットの普及により徐々に若者が集まらなくなり、ターゲットを変更せざるを得なくなったといいます。

現在、60年代のK-POPにあわせてコーラテックでダンスを楽しんでいるのは、60~80代のシニア世代。コーラテックは「高齢者向けの施設には行きたくない!」と主張する方々が、20代の頃の気分と変わらずにダンスを楽しめる場所として、再ブームを巻き起こしているのです。

◆韓国も高齢化・高齢者の貧困化が問題に

昨今、日本では少子高齢化が叫ばれていますが、実は韓国も2018年時点で、人口の14%以上が高齢者とされる高齢化社会となっています。さらに、高齢者たちの貧困も大きな問題となっているそう。

その点、コーラテックの入場料は1回100円程度。年金生活を圧迫することなく、気が滅入りがちな高齢者が楽しめる場所として人気を博しているのだそう。体を動かすことで健康になれるというメリットもあるので、朝起きて朝食をとり、病院に行ってからコーラテックを訪れるというのが、毎日のルーティーンになっている方も多いのだとか。

◆コーラよりヨーグルトドリンク

現在、コーラテックは韓国国内になんと1,000ヵ所以上もあるそうです。平日にはそれぞれの施設に1,000人もの高齢者が訪れ、週末には2,000人近くに及ぶこともあるのだとか。

さらに人生のパートナーとは別に、“ダンスパートナー”を持つ方も増えているといいます。ちなみに、コーラテックという名前は残っているものの、高齢者の方々の間で人気のドリンクはコーラではなく、プロバイオティクスのヨーグルトドリンクなのだそうです。

(TOKYO FMの生ワイド番組「Blue Ocean」放送より)