お正月休みは家族と仲間とDVDを楽しもう!「泣きたい」編

引用元:夕刊フジ

 年の始めぐらい、涙を流したっていいじゃないか。そんな気持ちになれる1本を探してみよう。

 山崎努と松原智恵子が夫婦役を演じる「長いお別れ」。認知症というテーマに気後れするかもしれないが家族の思いに胸を打たれるはず。父の70歳の誕生日会で母は、娘たちに父が認知症になったと告げた。ゆっくり記憶を失っていく父との7年間の末、家族が選んだ新しい未来とは-。

 重い内容だが、「デイアンドナイト」は「家族」について改めて考えるきっかけになるかもしれない。家族を殺された男、家族を生かすため罪を犯す男、そして家族を知らない孤独な少女。悲痛な真実のなかで、極限の人間ドラマが描かれていく。

 同じ家族でも心の奥底の温かさを感じさせてくれるのが「今日も嫌がらせ弁当」だろう。篠原涼子と芳根京子が母娘を演じる。シングルマザーのかおりは反抗期の高校生の娘のために、娘が嫌がる“キャラ弁”を作り続けるが…。

 母の思いは日本も外国も同じなのか。「ベン・イズ・バック」はそんな思いを抱かせる1枚だ。ジュリア・ロバーツ演じる母ホリーは、依存症の療養施設から戻った息子ベンを愛するが故に信じ続ける。だがベンはホリーの前から姿を消してしまう…。

 家族で楽しめる作品にも触れておきたい。アニメ映画やミュージカル舞台でもおなじみの「ライオンキング」が実写化された。「サークル・オブ・ライフ-命のつながり」をテーマに、若きライオン、シンバの成長を描く。CGとは思えないリアルさにも目を見張る。

 実写化ならばディズニーの人気作「アラジン」も子供と一緒に見たい1本だ。ディズニーランドのアトラクションでも人気の魔法使いジーニーをウィル・スミスが演じているが、お見事というしかない。

 ミュージカルではないが、全編名曲で彩られているのが「ロケットマン」。「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」で知られる英シンガー・ソングライター、エルトン・ジョンの輝かしい半生を描き出す。エルトンを演じたタロン・エガートンの圧倒的歌唱力はエルトン自身も認めたほど。英語歌詞の字幕を付ける機能もあるので、一緒に歌ってみては。