日向坂46、結成4年で掴んだ紅白出場の栄光 紅白の大舞台で“誰よりも高く跳べた”理由をリハ取材から振り返る

引用元:ねとらぼ
日向坂46、結成4年で掴んだ紅白出場の栄光 紅白の大舞台で“誰よりも高く跳べた”理由をリハ取材から振り返る

 日向坂46が12月31日に放送された「第70回NHK紅白歌合戦」に初出場を果たし、デビュー曲の「キュン」を披露しました。結成4年でつかんだ夢の舞台をリハーサル取材から振り返ります。

【画像で見る:ハプニングに爆笑する日向坂メンバー】

ハプニングから緊張が解けた囲み取材

 12月29日に行われた音合わせでは、礼儀正しさと1発OKのリハーサルでスタッフと報道陣を驚かせた日向坂46のメンバーたち。

 リハーサル後に行われた囲み取材には松田好花さん、丹生明里さん、上村(かみむら)ひなのさん、金村美玖さん、高本彩花さん、佐々木久美さん、齊藤京子さん、小坂菜緒さん、加藤史帆さん、佐々木美玲さんが登場し、カメラマンからおびただしいフラッシュがたかれました。

 記者からの質問を前に写真撮影に応じたメンバーは、NHKの広報担当者から「日向坂46の皆さんです。それではよろしくお願いします」と紹介され、全員で「よろしくお願いします!」とここでも元気にあいさつ。キャプテンの佐々木久美さんが自己紹介を続けようとしたところ、NHKの担当者と息が合わないハプニングがあったものの、報道陣からは「いいよいいよ~!」「大丈夫大丈夫!」と温かい声があがり、全員が笑顔で「すいません」と笑いあい、緊張が解けた様子でした。

 その後は久美さんがあらためて「ごあいさつさせていただきます。おはようございます。私たち『(全員で)日向坂46です!』。よろしくお願いします! 『(全員で)よろしくお願いします!』」とあいさつをきめて、「すみませんでした! ありがとうございました」とNHKの広報に笑顔を見せると、NHK担当者も「こちらこそ申し訳なかったです!」と返すなどにこやかな撮影となりました。

囲み取材

NHK広報:今回初出場となる日向坂46の皆さんです。よろしくお願いいたします。

日向坂46メンバー全員:よろしくお願いします!

記者:初出場の実感はいかがですか。

久美:NHKホールは何回か立たせていただいたことがあるんですけれど、やっぱりセットやカメラとか、いつもと雰囲気が違って、リハーサルから少し緊張してしまいました。

NHK広報:フラッシュの数もすごかったですねぇ。

久美:人生で一番の光量が目に当たって(笑)

報道陣一同:(笑)。

NHK広報:皆さんのおかげですよ。

日向坂46メンバー全員:ありがとうございます!

記者:小坂さんは、実感としていかがでしたか。

小坂:こうやって日向坂46として紅白の舞台に立てるのが、本当にありがたいことだなって思いますし、この1年間頑張ってきたことを発揮できる場でもあると思うので、日向坂らしく最高のパフォーマンスを届けられるように頑張りたいなと思います。

記者:パフォーマンスではどんなことを伝えたいですか。

加藤:デビューシングルの「キュン」を披露させていただくので、日向坂らしさいっぱいの笑顔いっぱいのパフォーマンスをして、見ている方にハッピーを届けたいです。でも、「キュン」だけではなく、大好きな先輩の乃木坂46さんの「シンクロニシティ」を一緒にパフォーマンスさせていただけるので、そちらも本当に全力で頑張りたいと思います。

記者:(坂道3グループ合同のパフォーマンスは)なかなかない機会だと思いますけれども、やってみていかがですか。

齊藤:さすが乃木坂46さんという感じで、少しでもご迷惑をおかけしないように、精一杯頑張りたいと思います。

記者:コラボのお話が出たときはどんなお気持ちだったんですか。

久美:そのお話を聞いたとき、メンバー全員が乃木坂46さんの『シンクロニシティ』という曲が大好きで、普段楽屋でも歌わせていただいているくらい大好きで。乃木坂46さんにとっても、とても大事な曲だと思うので、その曲を坂道合同でやらせていただくということで、とても楽しみですし、こんな機会はもう二度とないと思うので、その時間をかみしめながら、「シンクロニシティ」という乃木坂46さんにとって大切な曲を、坂道という名に恥じないようなパフォーマンスで盛り上げられたらなと思います。

記者:乃木坂、欅坂とは違う、日向坂としてのポイントがあれば。

久美:私たちは2019年に「キュン」という楽曲でデビューしさせていただいたばかりで、まだデビューして1年たっていないので、デビューをした年に紅白歌合戦に初出場をさせていただくということを、見ている方にアピールして、ただのひとつのアイドルグループとしてじゃなくて、「日向坂46」というグループとして、皆さんに認識していただけるようなパフォーマンスをしたいです。

記者:やっぱり漢字欅さんの姿を見て、「出たいな」と思っていましたか。

久美:まだ去年はデビューも決まっていなかったので、いつかあのステージに私たちが立てたらうれしいなと思っていました。これまで応援してくださった方もたくさんいるので、ファンの方々や家族に恩返ししたいです。

記者:最年少の上村さんはいかがでしょうか。意気込みをお願いします。

上村:(びっくりした顔でうなずき、少し考えて)。

久美:(大丈夫! という感じで振り返る)。

日向坂46メンバー全員:(上村さんにエールを送る感じで振り返ってうなずく)。

上村:デビュー1年目に紅白の舞台に出させていただくことは本当にありがたいことだと思います。日向坂46のフレッシュさを前面に出して、みなさんにハッピーになっていただけるようなパフォーマンスができるように頑張ります。

 この囲み取材で印象的だったのが、グループ最年少・15歳の上村さんへの質問が飛んだ瞬間。おそらく質問されることを想定していなかった上村さんは、驚きを隠せない表情でしたが、他のメンバーはそんな上村さんを落ち着かせるように冷静にアイコンタクト。上村さんの言葉が出てくるまで優しく見守り、上村さんがしっかりとコメントし終えると、全員が「(よく言えた、エライ!)」というお姉さんらしい表情を浮かべていたのが印象的でした。

 冠番組ではユニークなキーワードセンスで爆笑をさそっている上村さん自身も、言葉が詰まる場面はあったものの、紅白の囲み舞台での締めコメントという大役をしっかりやり遂げた姿は本当に立派でしたし、こうした経験が今後の活動の糧になるのではと感じました。

 本番ではグループカラーの“空色”を基調にしたワンピース姿で登場した日向坂46メンバー。衣装には「Deliver to the sky!」「Poka Poka Kyun!」「Not alone jump high with 46 Hinatazaka.」と、日向坂46の円陣時の掛け声「空まで届け! ぽかぽかキュン! 1人じゃない、仲間と共に高く跳べ、日向坂46、ひ!」の英訳が胸に刺繍されていました。また本番直前には番組共演をしていたことのあるサンドウィッチマンの伊達みきおさんが、日向坂46の背中にエールを送る様子も映し出されていました。

 日向坂46が紅白の大舞台で誰よりも高く跳び、笑顔の花を咲かせられたのは、応援する人々のパワー、そしてメンバー全員の努力と結束力の成果なのだと、リハーサル取材を通してあらためて感じました。2020年の飛躍にも期待が高まります……! ねとらぼ