人気チャットツール「Discord」知っているつもりで意外と知らない小技集【年始特集】

引用元:Game Spark

多くのゲーマーに支持され、活用分野がますます広がっている人気チャットツール「Discord」。日常的に使用しているヘビーユーザーも、その高機能さゆえにすべての機能を使いこなしている方は少ないのではないでしょうか。

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本特集では、基本的なのに初心者が意外と知らない便利な使い方から、人気ゲームのアップデート情報を即座にキャッチする応用技まで、知っていると得をする小技をピックアップしてお届けします。

なお、本特集で取り上げるのはPC版Discordのテキストチャット機能です。Discordの導入方法から学びたい方、ボイスチャット機能や自分のサーバーを開設する方法について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。

【特集】新鋭チャットツール「Discord」の使い方―コアゲーマーは乗り遅れるな!
【特集】ゲーマー向けチャットツール「Discord」応用ガイド!―サーバー開設からSkype連携まで

初級編
■ 直前に送信したメッセージを素早く修正する
文字を打ち間違えていることに気づいたり、文章を書いている途中で誤って送信してしまった時、今すぐメッセージを修正したいと思ったことはありませんか?

Discordには送信済みのメッセージを後から編集する機能があります。特に直前のメッセージを修正する場合は非常に簡単。キーボードの上矢印キーを押すだけです。編集はメッセージの右上にある小さなメニューからも行えますが、この方法なら素早く修正できます。

上矢印キーを押すだけで編集状態になります
■ メッセージの途中で改行する
長い文章を一行のメッセージとして送信すると読みにくくなります。一方、何行にも分けて送信するとメッセージごとに通知が発生します。そんな時は、メッセージの途中で改行しましょう。

途中改行する方法もいたって簡単。キーボードのシフトキーを押しながら改行キーを押すだけです。表計算ソフトに似ていますが、ALTキーではないのでご注意ください。

メッセージの途中で好きなだけ改行することができます
■ メッセージに絵文字でリアクションする
送信するメッセージの中で絵文字が使えることは皆さんご存知でしょう。次にご紹介するのは、すでに書き込まれたメッセージに絵文字でリアクションする方法です。

メッセージの右上にマウスカーソルを合わせると、笑顔のアイコンが表示されます。このアイコンをクリックするとメッセージの下に小さな絵文字を追加することができます。絵文字の横には数字が表示されますが、この数字は同じ絵文字でリアクションしたメンバーの数を表します。

絵文字には同じリアクションをした人数が表示されます
すでに誰かが絵文字を付け加えている場合は、その絵文字をクリックするだけで数字のカウントを増やすことができます。絵文字をもう一度クリックすれば取り消せます。このカウント機能はSNSの「いいね」と同じように利用されますが、ちょっと工夫することで簡易投票に応用することもできます。

■ 他のメンバーへ呼びかける
特定のメンバーを指定して呼びかけることができます。これをメンションと呼びます。メンション機能を使用するには、メッセージの入力中に「@」(アットマーク)を入力します。「@」に続けてユーザー名の一部を入力すると該当者のリストが表示されるので、その中から呼びかけたい相手を選んでください。

リストから呼びかけたいメンバーを選ぶだけでOK
メンションを使用すると、相手には呼びかけられたことを知らせる通知が届きます。確実に知らせたい場合には便利ですが、むやみに使うと迷惑になるので注意しましょう。

■ 画像やファイルをアップロードする
Discordでは手軽に画像やファイルをアップロードすることができます。一番簡単な方法は、アップロードしたいファイルをウィンドウに直接ドラッグ&ドロップすることです。他にも、メッセージ入力欄の左端にあるボタンからファイルを選択してアップロードできます。

入力欄の左端にあるボタンからもアップロードできます
アップロード機能には、1ファイルあたり8MBまでのサイズ制限がありますが、Discord Nitroという有料サービスに加入すれば上限が50MBに拡張されます。

中級編
■ アバターを設定する
Discord標準のアバター(名前の横に表示されるアイコン)を変更せず、そのまま利用している方も少なくありません。しかし、メンバーが増えてくると会話が混乱する元になりますので、独自のアバターを設定することをお勧めします。

アバターを設定するには、ウィンドウの左下にある歯車のアイコンからユーザー設定画面に入ります。設定画面で「マイアカウント」を選択し、右上の「編集」と書かれたボタンを押してください。現在のアバターをクリックして、新しいアバターの画像ファイルを選べば完了です。

個性的なアバターを設定してみましょう
■ 不要な通知を受け取らないようにする
参加するサーバーが増えてくると通知が頻繁に届くようになります。時として煩わしい通知ですが、簡単な操作で不要な通知だけを受け取らないようにすることができます。ミュートと呼ばれる機能です。

特定のサーバーからの通知を受け取りたくない場合は、ウィンドウの左端にある各サーバーのアイコンを右クリックして「サーバーミュート」にチェックを入れてください。特定のチャンネルからの通知を受け取りたくない場合は、チャンネル名を右クリックして「~からの通知を無効にする」にチェックを入れてください。

ミュートを使いこなせば参加サーバーが増えても平気です
■ プレイしているゲーム名を非表示にする
Discordの標準設定では、自分が今プレイしているゲーム名がメンバーリストに表示されます。様々な理由からこの表示を消したい方もいらっしゃるでしょう。

標準の設定では名前の下にプレイ中のゲームが表示されます
ゲーム名を非表示にするには、ウィンドウの左下にある歯車のアイコンからユーザー設定画面に入ります。設定画面で「ゲームアクティビティ」を選択し、「起動しているゲームをステータスに表示する」のスイッチをオフにしてください。

この設定をオフにすればプレイ中のゲームは表示されなくなります
また、プレイしているゲーム名の代わりに好きな言葉を表示することもできます。ウィンドウの左下にある自分のアバターをクリックすると現在のオンライン状態を変更できますが、一番下にある「カスタムステータスの設定」を選ぶと、好きな言葉を指定してゲーム名の代わりに表示することができます。

名前の下に好きな言葉を表示することもできます
■ ネタバレを防止する
ゲームの話をしている時にストーリーの核心を隠したい場合もあるのではないでしょうか。Discordには、いわゆるネタバレ防止のための機能があります。

隠したい文章を、前に2文字、後ろに2文字の半角「|」記号で囲みましょう。囲まれた部分はクリックするまで非表示になります。「|」記号を入力するには、一般的なキーボードではシフトキーを押しながら「¥」記号を入力します。

例えば、このように入力すると、

このように表示されます。

Discordにはこの他にも文章中で特別な意味を持つ記号があります。興味のある方はマークダウン記法というキーワードで検索してみてください。

次ページ:人気ゲームのアップデート情報を即座にキャッチする方法をご紹介!

上級編
上級編では、DiscordとTwitterを連携させて、人気ゲームのアップデート情報を即座にキャッチする方法をご紹介します。

Twitterで公開された最新情報をDiscordサーバーへ自動的に転送できます(画像はGame*Spark公式Twitterの例)
ご紹介する手順を実行するには、Twitterのアカウントをお持ちで、ご自分のDiscordサーバーを開設している必要があります。サーバーを開設する方法はこちらの記事をご覧ください。

【特集】ゲーマー向けチャットツール「Discord」応用ガイド!―サーバー開設からSkype連携まで
■ Discord側の準備をする
Discordには、他のサービスと連携するためのWebhook(ウェブフック)と呼ばれる仕組みがあります。以下の手順で、連携に必要なURLと、ボットと呼ばれる架空のユーザーを準備しましょう。ボットは連携したサービスから受け取ったメッセージを、あたかも通常のユーザーのように発言します。

ツイートを転送したいチャンネルを決め、チャンネル名の右側にある歯車のアイコンをクリックします。チャンネルの編集画面が開きますので、「ウェブフック」を選択して「ウェブフックを作成」ボタンを押してください。

ウェブフックの設定画面が開きます。名前はボットの名前、アイコンはボットのアバターになります。お好みで設定してください。重要なのは「ウェブフックURL」です。後で必要になりますので、メモ帳などにコピーして保存してください。設定が終わったら、右下の「保存」ボタンを押します。

このように作成したボットが表示されていれば成功です。

■ IFTTTに登録する
Discordを他のサービスと連携させるためにはIFTTTという第三のサービスを利用します。IFTTTはインターネット上のサービス同士を連携させるためのサービスで、利用は無料です。下のリンクからIFTTTのサイトにアクセスすることができます。

IFTTT
初めてアクセスした時はこのようなページが表示されます。登録はメールアドレス、Googleアカウント、Facebookアカウントのいずれかで行うことができます。メールアドレスで登録する場合はIFTTT用のパスワード設定を求められます。

登録が完了すると、最終的にこのようなページに移動します。

■ IFTTTとTwitterを連携する
いよいよ、IFTTTを介してDiscordとTwitterを連携させます。登録が完了したページの右上にある人間のアイコンをクリックし、「Create」を選択してください。

次のような文が表示されますので「This」の部分をクリックします。ちなみに、IFTTTはこの文「If This Then That」の略です。

次のページには動作のきっかけとなるサービスがずらりと並びます。今回は詳しく触れませんが、IFTTTは非常に多くのサービスと連携することが可能です。ここではTwitterを検索してアイコンを選択してください。

初めてTwitterと連携する時は、一度だけTwitter側の認証が求められます。「Connect」ボタンを押した後、Twitterの認証画面が表示されますので、問題がなければ許可してください。

次のページでは、Twitterでなにが起き時にDiscordと連携するのかを選びます。様々な条件がありますが、今回は特定のユーザーがツイートした時に、そのツイートをDiscordに送信することにしましょう。「New tweet by a specific user」を選択してください。

チェックするユーザーのアカウント名を指定します。最初の「@」は不要です。ここでは例としてGame*Sparkの公式Twitterアカウントを指定しています。実際に使用する時は、皆さんが最新情報をチェックしたいTwitterアカウントを指定してください。

■ IFTTTとDiscordを連携する
またこの文が表示されます。今度はThatの部分をクリックします。

先ほどと同じ手順でWebhookを検索して選択します。最初だけ「Connect」ボタンが表示されます。Twitterと異なり、認証は求められません。

次は、特定のユーザーのツイートがあった時になにを実行するかです。「Make a web request」を選びましょう。

さて、ここが最大の山場です。設定の各項目を以下の通りに埋めてください。Bodyの部分はそのままコピー&ペーストすることをお勧めします。

URL: 先ほどDiscordでコピーしたURL
Method: POST
Content Type: application/json
Body: { ”content” : ”{{LinkToTweet}}” }

入力ミスがないかよく確認したら「Create action」ボタンを押しましょう。最後に「Finish」を押して完成です。

ここまでの手順に間違いがなければ、指定したアカウントのツイートが自動的にDiscordサーバーに転送されるようになります。IFTTTの仕様上、ツイートされてから転送されるまでに多少のタイムラグが発生するのでご注意ください。

自動転送されてくる最新情報を話題にDiscordでチャットをすれば盛り上がること間違いなしです。また、IFTTTを活用すれば、特定のキーワードやハッシュタグが含まれるツイートだけを転送したり、Twitter以外のサービスとDiscordを連携させることもできます。 Game*Spark FUN