日テレ 6年連続「3冠」死守! 桜の戦士たち躍動でテレ朝猛追から逃げ切り

日テレ 6年連続「3冠」死守! 桜の戦士たち躍動でテレ朝猛追から逃げ切り

 日本テレビは2日、2019年の年間平均視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区)が全日(午前6時~翌日午前0時)、ゴールデン(午後7~10時)、プライム(同7~11時)の各時間帯で首位となり、6年連続で「3冠」を達成したと発表した。全日帯でテレビ朝日の猛追をかわした。

 対象は19年1月1日~12月30日。

 日テレ3冠の推移は以下の通り。

 14年:全日=8・4%、ゴールデン=12・6%、プライム=12・5%

 15年:全日=8・6%、ゴールデン=12・6%、プライム=12・5%

 16年:全日=8・4%、ゴールデン=12・3%、プライム=12・0%

 17年:全日=8・2%、ゴールデン=12・4%、プライム=12・0%

 18年:全日=7・9%、ゴールデン=12・0%、プライム=11・6%

 日テレは「イッテQ」を大黒柱に、長年において「ザ!鉄腕!DASH!!」(日曜後7・00)、「イッテQ」、「行列のできる法律相談所」(日曜後9・00)と“最強の縦の流れ”を形成。しかし、そこにテレ朝の「ポツンと一軒家」が9月29日に番組最高視聴率20・8%をマークするなど絶好調で日曜ゴールデン帯の牙城を崩した。

 また、テレ朝はドラマで猛追。10月期「ドクターX」(木曜後9・00)を筆頭に、「相棒」(水曜後9・00)や「科捜研の女」(木曜後8・00)といった刑事モノや医療モノの人気シリーズ作品が年配層をわしづかみにし、高視聴率を連発。一方の日テレは2クール編成した「あなたの番です」(日曜後10・30)が序盤不調に陥り、5月の月間視聴率は日テレが全日=7・3%、ゴールデン=10・9%、プライム=10・5%、テレ朝が全日=7・5%、ゴールデン=10・6%、プライム=10・7%とテレ朝が「2冠」を獲得。12月(~23日)の月間視聴率も日テレが全日=7・8%、ゴールデン=11・6%、プライム=11・4%、テレ朝が全日=7・7%、ゴールデン=11・8%、プライム=11・8%とテレ朝が「2冠」だった。

 それでも、日テレはNHKと放送した自国開催ラグビーW杯が驚異的な数字をマーク。日本代表が史上初の8強入りを果たすなど、一躍“救世主”となった。日テレ中継分は「日本×ロシア」(9月20日)=18・3%、「日本×サモア」(10月5日)=32・8%、「日本×スコットランド」(10月13日)=39・2%と右肩上がり。日本戦以外も「ニュージーランド×アイルランド」(10月19日)=16・5%、「ウェールズ×南アフリカ」(10月27日)=19・5%など大きな関心を集めた。

 列島を熱くさせた桜の戦士たちの活躍もあり、見事に挽回した日テレ。“ラグビー貯金”で6年連続の「3冠」を死守した。

 今年も視聴率バトルは激しく繰り広げられそうだ。