ハリウッド・レポーターが選ぶ、2010年代のベスト映画10本

引用元:映画.com
ハリウッド・レポーターが選ぶ、2010年代のベスト映画10本

 [映画.com ニュース]米ハリウッド・レポーターのベテラン映画批評家トッド・マッカーシーが、2010年代のベスト映画10本を選出した。

 1位は、オリビエ・アサイヤス監督、エドガー・ラミレス主演「カルロス」。ベネズエラ生まれの伝説のテロリスト、イリッチ・ラミレス・サンチェス(通称カルロス)を題材にした約5時間30分の大作で、カルロスが関与した実際の事件の多くを交え、94年スーダンの首都で逮捕されるまでの20年間を濃密に描いた。

 2位は、SNS全盛期の幕開けに公開された「ソーシャル・ネットワーク」。デビッド・フィンチャー監督、ジェシー・アイゼンバーグ主演の同作は、ハーバード大学に通う19歳のマーク・ザッカーバーグが世界最大のソーシャルネットワーキングサイト「Facebook」を創設し、時代の寵児となる一方、孤立を深めていく内幕を描いた。

 3位は、ジョエル&イーサン・コーエン兄弟監督が、ボブ・ディランにも影響を与えたという1960年代のフォークシーンを代表するミュージシャン、デイブ・バン・ロンクをモデルに、売れない若手フォークシンガーを描いた「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」。4位は、ジム・ジャームッシュ監督による異色の吸血鬼ラブストーリー「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」。5位は、令嬢とメイドが閉ざされた空間で快楽にのめり込んでいくパク・チャヌク監督のサスペンス「お嬢さん」だった。

 10作品は以下の通り。

1. 「カルロス」(2010)
2. 「ソーシャル・ネットワーク」(2010)
3. 「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」(2013)
4. 「オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ」(2014)
5. 「お嬢さん」(2016)
6. 「裁かれるは善人のみ」(2014)
7. 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(2019)
8. 「ブルックリン」(2015)
9. 「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(2015)
10. 「The Gatekeepers」(2012)