らしさ貫いた石野卓球、電気グルーヴ活動再開なるか

引用元:日刊スポーツ
らしさ貫いた石野卓球、電気グルーヴ活動再開なるか

電気グルーヴの石野卓球といえば、日本が世界に誇るテクノ・マエストロ。音楽業界やファンの間では言わずとしれた存在だが、2019年は相方・ピエール瀧の逮捕をめぐるツイッターでの言動で、ついにネット上でも超有名人となった1年だった。

石野のツイートが注目されるようになったのは、瀧が麻薬取締法違反(使用)の容疑で逮捕された3月。所属事務所がイベント出演中止を発表すると、「だとよ」の一言。その後はネットで人気の4コマ漫画「ポプテピピック」のキャラクターを使って瀧の逮捕をネタにする画像をアップしたり、腕に「電」の文字のタトゥーを入れた。

瀧の逮捕を報じる一部のワイドショーに対しては「TVワイドショーとか嘘ばっか」「猥奴(わいど)ショー」と批判し、挑発的なツイートを繰り返したことで、瀧のみならず自身もワイドショーなどのネタにされた。そうしたツイートについて、情報番組で東国原英夫(61)が「電気グルーヴを知らない方たちが見た時に『この人は社会人として大丈夫なのか?』っていう目で見られるっていうことを自覚されてるのかな?ってちょっと心配になる」などと発言すると、「だいじょうぶだあ」「万人に受け入れられようと思ってたら電気グルーヴなんかやって無いっーの!」とやり返した。

また、4月には突如ツイッターを「やめます」と宣言し、そのすぐ後に「あーツイッターやめたなー」「18分も」と再開するなど、やりたい放題。出演イベントの開場前で多くの取材陣に囲まれた際にも、笑顔で「許してニャン」のポーズを披露したり、レスラーの覆面を着用した姿で登場して煙に巻くなど、“らしさ”を貫いた。

瀧との結束は揺るぎなかった。解散については「どっちかが死ぬまで解散はないよ」と言い切り、保釈された瀧と1カ月半ぶりの再会で肩を組んだ笑顔のツーショットを公開すると、ファンも安堵(あんど)。瀧が初公判で今後の音楽活動について「バンドの中で足並みをそろえて協力してやっていきたいというか、やっていかせてもらえたら」と語ると、「千鳥足でね!」「『アンヨが上手!アンヨが上手!』と、息のあった酔拳ステップで」とイジりながらも、瀧とともに歩んでいく思いをにじませた。

一方、不祥事を起こしたミュージシャンの音源の出荷停止など“自粛”問題にも意見した。レコード会社は3月、瀧が逮捕された翌日に音源・映像の出荷停止、在庫回収、配信停止を行ったが、これに対し、撤回を求める署名運動がインターネット上でスタート。卓球自身は出荷停止措置がとられた時点では「市場に電気グルーヴの音源を再びリリースするには裁判の結果を待ってレーベルの親会社の判断を待つしか無いのが正直な現状です」と説明していたが、12月に瀧が公判で執行猶予3年の判決を言い渡された後も差し止めが続いている現状に、「連帯責任って何?軍隊?」「執行猶予期間ってまた社会復帰する為の期間なのに音源差し止めて収入源を断つってどういうことなんだろうね?だったら懲役食らった方が期間としては短いよね」「“罪人に人権なぞ無い!あるのは罰と前科のみ!”なんだね」と皮肉を込めた。

2020年には電気グルーヴの活動および音源出荷が再開されるのか、注目される。