NHK紅白 上田氏が感慨深げ「令和初、会長として最後」

引用元:産経新聞
NHK紅白 上田氏が感慨深げ「令和初、会長として最後」

 NHKの上田良一会長は放送前、報道陣の取材に対応し、今年の紅白について「70回目の節目、令和初の紅白。そして個人的なことだが、会長として最後の紅白。いろんな意味で感慨深い」と述べた。

【表で見る】第70回紅白歌合戦の曲順

 紅白開始前に会場を視察した上田会長は、「働き方改革が進む中、5000人近い人が紅白のために一生懸命準備してくれている。NHK内部の話だが、感謝の気持ちでいっぱい」と指摘。「年末の大きな行事として視聴者に楽しんでもらい、思い出に残る紅白になれば」と話した。

 期待する歌手や曲などについては、30日にレコード大賞を受賞した「Foorin」の「パプリカ」や「嵐」が初披露する予定の「カイト」など、いずれも「NHK2020ソング」を挙げた。「『パプリカ』は十二分すぎるぐらい普及し、私の孫たちも一生懸命踊ったり歌ったりしている。『カイト』は来年、みなさんが口ずさむ応援歌になってくれたら」と話した。

 NHKは2020年東京五輪・パラリンピックを見据え、今年まで4年連続で「夢を歌おう」を共通テーマとして掲げ、今年もスタートを切る。

 総合司会はお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」の内村光良さんと、NHKの和久田麻由子アナウンサー。紅組司会は4年ぶり3度目となる女優の綾瀬はるかさん、白組司会は昨年に続き、人気グループ「嵐」の桜井翔さんが務める。

 NHKは、11月に今年の出場歌手を発表した後も、水面下での出演交渉を続け、12月に入ってから竹内まりやさん、ビートたけしさんらの出場が新たに決まった。

 審査方法は、昨年と同様で、「視聴者審査員」「会場審査員」「ゲスト審査員」の投票をそれぞれ実施し、それぞれの審査員で投票数の多かった方に1ポイントを与え、全3ポイントのうち、2ポイント以上を取った組の勝ちとする方式を採用する。

 初出場は、菅田将暉さんら11組。トップバッターは紅組の「Foorin」で「パプリカ-紅白スペシャルバージョン-」を歌う。全体の歌唱順52番目となるMISIAさんが紅組のトリで「アイノカタチメドレー」、続く嵐が「嵐×紅白スペシャルメドレー」で大トリを務める。

 昨年の「平成最後の紅白」に続き、今年は「令和最初の紅白」。加えて、来年の東京五輪・パラリンピックを見据え、後半には「いきものがかり」の「風が吹いている」(ロンドン五輪NHKテーマソング)など、五輪を強く意識させる曲も並ぶ。令和最初の年末の締めくくりにふさわしい歌合戦となるか。