Foorin、菅田将暉…紅白は「米津玄師色」

引用元:中日スポーツ
Foorin、菅田将暉…紅白は「米津玄師色」

 「今年、出ないとなるとかなりの欠落感があると思っていた。NHKはなんとか出演してもらおうとしていたんでしょう」。紅白に詳しい社会学者太田省一氏は米津玄師(28)に注目する。生出演を含めたサプライズを期待する声は大きかったが、映像での登場にとどまりそうだ。

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 2018年、急きょ、出身地の徳島県からの中継で初出場が決まった。ここで歌った「Lemon」のインターネット動画の再生回数はけた外れだ。

 19年にはFoorinが紅組で初出場。30日のレコード大賞も受賞した。小中学生5人が歌う「パプリカ」は米津の作詞作曲。2018 年8 月に発売され、ユーチューブ再生は1億5000回超。盛り上がりは右肩上がりで「今年最大のヒット曲」(太田氏)だ。

 嵐が歌う「カイト」も、初出場の菅田将暉(26)の「まちがいさがし」も米津の作詞作曲だ。紅白には「米津色」がちりばめられる。

 米津は、2013年のメジャーデビュー前から知る人ぞ知る存在だった。「ハチ」の名でネット上で活動。ニコニコ動画でキャラクター「初音ミク」の曲を発表しており、「一部では有名なクリエーターだった」という。「初音ミクの曲は誰でも作詞作曲でき、いわば1億人総プロデューサー化が可能なプロジェクトだった」と太田氏。ネット社会が成熟した今、ここを主戦場とする代表格ととしても不可欠な存在だ。

 「曲の引き出しが多く、高い才能の持ち主。世代を問わず親しめるメロディー。紅白での存在感は確実に増している」。太田氏は今後にも注目している。