令和最初のレコ大はFoorin!新海誠監督の長女・9歳ちせ史上最年少受賞

令和最初のレコ大はFoorin!新海誠監督の長女・9歳ちせ史上最年少受賞

 第61回日本レコード大賞(主催・日本作曲家協会)の最終審査会が30日、東京・新国立劇場で行われ、優秀作品賞10組から小中学生ユニット、Foorinが「パプリカ」で大賞に輝いた。アニメ監督の新海誠氏(46)の長女で知られるメンバーのちせは9歳7カ月で戴冠し、最年少受賞記録を樹立。また、13歳未満は午後8時までしかテレビに出演できないため、25年ぶりにスタッフが受賞した。最優秀新人賞は女性12人組アイドル、BEYOOOOONDS(ビヨーンズ)が選ばれた。

 平均年齢11・2歳の小中学生5人組が、歴戦の大人たちを退けて令和初の大賞に輝いた。

 午後9時55分に受賞者が発表された瞬間、13歳未満のメンバーがいるFoorinは労働基準法の規定でステージに登壇できず。スーパーキッズを代表してもえの(11)が電話で対応し、「ありがとうございます。すごいうれしい。感謝の気持ちでいっぱいです」と涙声で喜んだ。

 メンバー最年少のちせは、9歳7カ月で史上最年少受賞記録を樹立。アニメ映画「天気の子」などを手掛けた新海監督の長女で人気子役、新津ちせとしても活躍する逸材で、ステージに上がった歌手としては、第30回の1988年に「パラダイス銀河」で受賞した光GENJIの佐藤敦啓(現アツヒロ、46)が持つ15歳4カ月の同記録を更新。ちせは「支えてくださった皆さんのおかげだと思っています」と感謝した。

 大賞の盾は所属レコード会社、ソニー・ミュージックレーベルズの幹部が受け取り、受賞後の2度目の歌唱は異例のビデオ映像で対応。アーティストが受賞時に不在なのは第36回でMr.Childrenが「innocent world」で受賞した際に海外でのPR撮影で欠席した94年以来、25年ぶりだ。

 Foorinは、NHK「2020応援ソングプロジェクト」のテーマ曲「パプリカ」を作詞作曲したシンガー・ソングライター、米津玄師(28)がプロデュース。ユニット名は、米津が5人が歌い踊る姿を風鈴に例えて命名した。

 5人の元気でキュートな“パプリカダンス”は話題となり、昨年8月に発売された楽曲は今年に入っても人気は上昇。YouTubeでのPV再生回数は1億5000万回超を記録し、米津がセルフカバーしたことで幅広い世代にも認知され、曲名は「新語・流行語大賞」にノミネートされるなど社会現象となった。

 この日はグループの“生みの親”である米津も特別賞を受賞。VTR出演し、5人について「たくましくテレビ番組とかで歌っているのを見ると、すごく誇らしくなります」と成長を喜んだ。

 31日はNHK紅白歌合戦に紅組で出場。令和初の年の瀬はちびっ子たちが日本を元気にする。