涙の「愚か者」から32年…近藤真彦「事務所一丸で取りに行った」 レコ大「特別音楽文化賞」ジャニーさんとの思い出回想

引用元:中日スポーツ
涙の「愚か者」から32年…近藤真彦「事務所一丸で取りに行った」 レコ大「特別音楽文化賞」ジャニーさんとの思い出回想

 日本レコード大賞に今回新設された「特別音楽文化賞」に、7月9日に死去したジャニーズ事務所社長で演出家・プロデューサーのジャニー喜多川さんが選ばれた。音楽文化の発展に寄与し、日本レコード大賞へ多大な貢献をもたらした方に贈られる賞で、同事務所を代表して歌手の近藤真彦(55)が記念盾を受け取った。

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 近藤は日本レコード大賞において1981年に最優秀新人賞、87年に「愚か者」で大賞、2010年に最優秀歌唱賞を獲得し、氷川きよし以来史上5人目の三冠を達成している。

 大賞を受賞した際、近藤は涙を流しながら「愚か者」を歌った。「それまでジャニーズ事務所で大賞をとるチャンスがなかったので、事務所一丸になって取りに行った記憶があります。ジャニーさんって『僕は裏方だから』という割には表も好きな人だったので、本当に喜んだと思います」と回想した。

 VTRを見ながら、近藤もあらためて故人の功績を振り返った。1962年のデビュー第1号グループ「ジャニーズ」からこれまでに33グループ、150人以上をプロデュースし、47組が発表した448作品が「オリコン」1位を獲得。演出家としても、フライングなど目で楽しむエンターテインメントを追及し、日本の舞台芸術の発展に大きく貢献した。

 近藤は「僕がデビューして40年の間だけでも本当に数々のヒットグループを出して、今ビデオを見ていても本当にすばらしい人だったなと思います」と目を細めながら、「ジャニーさんのイズム『ショー・マスト・ゴー・オン』そして、ちゃめっ気のある『YOUやっちゃいなよ!』の精神で頑張っていくので、これからもジャニーズ事務所を応援してください」と呼び掛けた。