舞の海の目から見た2019年の相撲界は?

引用元:TOKYO FM+
舞の海の目から見た2019年の相撲界は?

プロゴルファーの丸山茂樹がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「英語のアルク presents 丸山茂樹 MOVING SATURDAY」。12月28日(土)の放送は、大相撲・元小結でタレントの舞の海秀平さんが登場しました。

◆舞の海から見た2019年の相撲界は?

丸山:2019年、相撲界はどんな1年でしたか?

舞の海:相撲界にとっては、期待されている若手が力をつけてきたんですけど、まだ横綱に引導を渡すまでにはいかないという。

丸山:絶対的なスーパースターがまだ出てきていないということですね。

舞の海:そうですね。まだ白鵬関に勝てないですもんね。

丸山:何なんでしょうね、横綱の強さは。

舞の海:白鵬関からすると、挑戦する力士はたぶん中学生(くらいを相手にする感覚)ですね。精神的にも、戦略的にも。酸いも甘いもわかっている大人の白鵬関に少年が向かっていっているような。

丸山:白鵬関は安定感の塊ですもんね。(別の力士が)優勝して、次の場所も期待できるかなと思いきや、“負け越しに近いところにいるの?”みたいな。

舞の海:ちょっと今、(力士たちが)大きくなりすぎていて、ケガが増えていますね。腰痛とか膝が痛いとか。

丸山:それって、筋肉が大きくなるんじゃなくて、太りすぎってことですか?

舞の海:太りすぎです。ぜい肉のほうですね。

丸山:それは初めて聞きました。

舞の海:この20~30年で平均体重が増えていますので。

◆新弟子検査で身長が足りず……

丸山:昔、身長173cmないと相撲界に入れなかったけど、今も同じですか?

舞の海:今は167cmあれば入れるんですよ。

丸山:遠藤関ってどのくらいでした?

舞の海:彼と会ったときは私よりも小さかったので、おそらく166cmくらいしかなかったと思うんですよね(※現在は182cm)。

丸山:じゃあ167cmの規定は?

舞の海:今、相撲界は人材不足で……167cmなくても、たぶん入れているんでしょうね。一応、規定を設けているだけだと思います。

丸山:なるほど。

舞の海:私のころは、新弟子がまあまあ入っていたときでしたから、171cmくらいあれば合格させていたと思うんですけど、160cm台だと普通に落とされていたと思います。当時、日大相撲部は強かったですから“まぁ、(部屋に)入れてくれるだろう”と思って、大学を卒業したときに甘い気持ちで受けたら落とされたんです。

丸山:それで、あの作戦に出たわけですね。

舞の海:それで、病院に相談に行ったら、美容外科を紹介されて。そこに行ってみたら「(頭のなかに)シリコン入れてみませんか?」って(笑)。

丸山:先輩があれをやったの、衝撃的でしたよ。

舞の海:あんなに壮絶な手術とは知らなかったものですから。次の新弟子検査の1ヵ月前に「手術しますよ」って言われて、頭のてっぺんの皮を全部はがして。
丸山:うわぁ……。

舞の海:それで頭のてっぺんにパックみたいなものを入れて一旦蓋をするんですよ。1ヵ月かけてその(パックの)袋に注射器で生理食塩水を注入していくんです。でも頭の皮ってなかなか伸びていかないんですよ。

丸山:聞いているだけで、痛いですね(苦笑)。