ハリウッドリメイク決定に監督感激!韓国歴代興収No.1『エクストリーム・ジョブ』

ハリウッドリメイク決定に監督感激!韓国歴代興収No.1『エクストリーム・ジョブ』

 韓国歴代興行収入ランキングで第1位に輝いた大ヒット作『エクストリーム・ジョブ』(2020年1月3日公開)のイ・ビョンホン監督がインタビューに応じ、ハリウッドリメイク化の知らせを聞いた時の心境や作品に登場する重要な料理について語った。

チキン美味しそう~!『エクストリーム・ジョブ』予告編

 2015年の『二十歳(ハタチ)』でもウィットにとんだセリフで観客を引き込んだイ・ビョンホン監督は本作でもその手腕を発揮しているが、「個人的にはここまで正当派なコメディー、伝統的なコメディーというのは初めて」だったそうで、本作を撮ること自体が新しい挑戦だったと語る。 「以前手掛けたコメディー作品というのは、状況よりもまずキャラクターありきで、キャラクターの情緒へのアプローチを重点的に描いていました。内側に否定的な感情があったら、それを表に出すようなちょっとブラックコメディー的な作品が多かったんです。でも今回の作品はそれとはまったく違って、シチュエーションコメディーが基本になっています」 ハリウッドリメイク決定に監督感激!韓国歴代興収No.1『エクストリーム・ジョブ』 イ・ビョンホン監督 – (c) 2019 CJ ENM CORPORATION, HAEGRIMM PICTURES. CO., Ltd ALL RIGHTS RESERVED  劇中に登場する麻薬捜査班の面々は非常に個性豊か。麻薬組織を検挙するためアジト前のチキン屋を買い取って潜入捜査に勤しむも、思いがけずチキン商売が成功してしまい、捜査が後回しになるほど大忙しに……そんななか繰り広げられる彼らのセリフの応酬は実に小気味よい。

 そうしたセリフのリズム感はシナリオの段階から意識して作り込んでいたが、監督は「まずは俳優陣の演技を見てみたい」という思いから、今回は直接現場で撮影進行の進路を判断することにした。その結果、俳優陣の立派な芝居はとても楽しくて言うことなしだったそう。「シナリオで決めたものを俳優さんたちにやっていただいて、あとは少しアイディアを付け加えたり現場で意見交換をしながら作っていきました」と振り返っており、『7番房の奇跡』などで知られるベテラン俳優リュ・スンリョンをはじめ、実力派俳優陣のケミストリーは作品に大きな力を与えたようだ。

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