あなたには「20年経っても忘れられないヒロイン」はいますか? 20周年を迎えた『ときめきメモリアル2』のあの子を思い出す

引用元:インサイド
あなたには「20年経っても忘れられないヒロイン」はいますか? 20周年を迎えた『ときめきメモリアル2』のあの子を思い出す

記憶に残らないゲームもあれば、作品に登場するキャラクターが忘れられない存在になることもあります。私にとって、『ときめきメモリアル2』に出てくる「陽ノ下 光(ひのもと ひかり)」というキャラクターは非常に印象深い存在です。

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本作は1999年11月25日にPlayStationで発売されたゲームであり、2019年で20周年を迎えました。20年経ったとしても記憶に残るヒロインというのは改めて考えてみるとなかなかすごいもの。彼女の魅力を改めて確認してみましょう。

◆明るく活発でちょろいメインヒロイン・光
『ときめきメモリアル2』は、ひびきの高校の学生となって日々を過ごしていく恋愛シミュレーションゲームです。勉強・部活・おしゃれなどコマンドを選択し、徐々に自分のステータスをアップ。魅力を高めて気になる女性をデートに誘い、卒業式で告白されることを目指すといった内容になっています。

陽ノ下光はヒロインのひとりで、主人公の幼馴染。見た目からわかるように活発な性格であり、とにかく明るくてポジティブです。陸上部に所属しており、運動能力もかなり高いとのこと。かわいいものが好きなんて意外な一面もあります。

前作のキャラクターである「藤崎詩織」はあまりにも告白させづらく、それこそ「ラスボス」などと揶揄されるほど難攻不落のメインヒロインだったわけですが、一方、『ときメモ2』のメインヒロインである光はかなりチョロいといえるでしょう。それこそ、なんとなく遊んでいても修学旅行のころにはときめき状態になっているくらいです。

正直な話、私は別に運動好きの活発な女性が好きだというわけではありません。むしろゲームばかりを遊んでいたいですし、光の好感度を稼ぐために陸上部に入って平日は毎日のように部活動をしインターハイを目指すのも、「実際だったらこんなん無理だわ……」と思ってしまいます。しかしながら、彼女には恐ろしさすら感じる別の魅力があるのです。

◆幼少期の思い出を含めると光がメインヒロインすぎる
『ときメモ2』はいきなり高校生活からスタートするのではなく、実は幼少期からはじまります。このモードでは街中を探索してステータスを上げたり、あるいはヒロインたちとの思い出作りができたりするのです。

幼少期のころは基本的に光と一緒に行動し、公園で遊んだり一緒にお祭りへ行ったりといろいろなイベントが起こります。しかししばらくすると主人公は急に引っ越すことになり、光と一緒の幼少期も終わりを迎えるのです。

光は主人公に好意を持っており、別れるときは目を潤ませながら走って車を追いかけてくれるのです。もちろんそんなことは無駄でしかなく、ふたりは離れ離れに。年月が経つにつれて光もそんな悲しさを忘れかけ、長かった髪も切り、心機一転して高校生活の第一歩を踏み出します。

しかし光がひびきの高校へ向かうと、そこには7年前に遠くへ行ってしまった幼馴染、つまり主人公がいたわけです。いやはや運命といいますか、こうして文章にして説明するとベタでびっくりしますが、いずれにせよ光にとっては驚くべき再会であったことは間違いないでしょう。

好意を寄せていた人に7年経ってようやく再会できたわけですから、そりゃもう光は惚れやすくて当然でもあります。そして、あなた(プレイヤー)は、そんな好意を寄せている相手を無下にできるでしょうか……?

◆情に訴えかける系ヒロイン
つまり光は魅力的であると同時に、物語的にもちょっとメインヒロインすぎてほかのキャラクターを狙うのが申し訳なくなる性質を兼ね備えているのです。情に訴えかけてくる系ヒロインとでもいいましょうか。

『ときメモ2』では主人公の友人も彼女を作るために行動を続けており、プレイヤーが光をほったらかしにしていれば彼らと付き合うことになる可能性も十分にあります。こうなると「あんなに運命的な再会があったのに!」と思わずにはいられません。

光を完全にほったらかしにしていると爆弾が爆発してえらいことになるので、あえて第3日曜日を狙ってデートに誘う(この日は部活があるため誘っても必ず断られるが、とりあえず誘うだけで爆弾を解除できる)なんてテクニックもあるのですが、これも申し訳なさすぎて心が痛みます。藤崎詩織の反省を活かしすぎたゆえに、違う意味で問題も産み出したヒロインと言えるかもしれません。

とはいえ、印象深いヒロインであることは間違いなし。20年経った今でも『ときメモ2』を遊べばとにかく光とのエンディングを目指してしまうわけですし、彼女が幸せな結末を迎えると安堵するのです。

余談になりますが、『ときめきメモリアル4』(なんとこのゲームも2019年で10周年!)にはさらに情に訴えかけてくるヒロイン「大倉都子」が登場します。光で培った「このキャラクターをほったらかしにできるかよ!」と思わせる設定をさらに練り上げたものになっており、当然ながら私にとっては都子も忘れられないヒロインになったわけですが……。この話はいずれまた。