ブルース・リー愛があふれ過ぎ!? “ロッテントマト100%”のインド発アクション映画が激アツ!

引用元:Movie Walker
ブルース・リー愛があふれ過ぎ!? “ロッテントマト100%”のインド発アクション映画が激アツ!

2018年度のトロント国際映画祭で観客賞(ミッドナイト・マッドネス部門)を受賞し、アメリカの辛口映画批評サイトRotten Tomatoesで100%(!)という驚異の高評価を獲得したインド発のアクション映画『燃えよスーリヤ!!』が公開されている。ここでは、そんな輝かしい評価を受ける本作の魅力に迫りたい。

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本作はハリウッドと双璧をなす“映画大国”として知られるインド発のヒーローアクション映画。生まれながらにして痛みを感じない体を持つ主人公の青年スーリヤが、愛する幼なじみを守るため悪の組織との戦いに身を投じていく姿を描く。70~80年代のカンフー映画やアメコミ映画のおもしろさをオタク的に深堀りし、物語へ絶妙に落とし込んだ抜群のセンスで、本国を含めた世界各国の映画ファンから絶賛されている。

ある事故の影響で祖父に育てられることになった幼少期のスーリヤ。彼は強くなりたい一心で数々のアクション映画をVHS(!)で観まくることに。スーリヤが戦い方を学ぶ映画は、『燃えよドラゴン』(73)のロバート・クローズ監督がメガホンをとった『カラテNINJA/ジムカタ』(85)や千葉真一主演の『殺人拳・2』(74) 、ブランドン・リー主演の『クロウ 飛翔伝説』(94)などなどマニア垂涎のラインナップだ。

さらに雑誌に載っていたブルース・リーに憧れて、同じジャージ(おなじみの黄色ではなく、えんじ色なところもミソ)を買ってもらおうとするなど、まさに“オタク”と呼ぶにふさわしいセンスを見せる。また、青年になったスーリヤは幼い頃からの独学トレーニングのおかげで、脱ぐと相当に引き締まった隠れマッチョボディに成長。本作で銀幕デビューとなったスーリヤ役のアビマニュ・ダサーニーは8カ月のトレーニングで、ブルース・リーを彷彿させる無駄のないスタイリッシュな筋肉を披露している。

映画のトーンはアクションコメディながらも、幼なじみ・スプリとのラブストーリーや、伝説の空手マンと双子の弟の濃厚な人間ドラマも本作の見どころ。映画マニアなら誰もが楽しめるはずの1本だ!(Movie Walker・文/トライワークス)