生駒里奈が「夢を叶えた」と語る、“仮面ライダー”へのあふれる想い

引用元:Movie Walker
生駒里奈が「夢を叶えた」と語る、“仮面ライダー”へのあふれる想い

「仮面ライダー」シリーズの映画最新作『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(公開中)で、仮面ライダー世界の歴史改変を目論むタイムジャッカー・フィーニス役を演じるのは、仮面ライダーの大ファンでもある生駒里奈。念願だった仮面ライダー映画出演という夢を叶えた生駒に、フィーニスというキャラクターや大好きな仮面ライダーシリーズの魅力について、さらに、本作で注目してほしいポイントなどを語ってもらった。

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――大好きな仮面ライダーの映画に出演した、いまの率直な気持ちを教えてください。

「とってもうれしいです!ちょうど、乃木坂46を卒業した時期にやっていたのが『仮面ライダービルド』だったのですが、出演できないかなーって思ってたんです(笑)。その時は、出演の夢は叶いませんでしたが「いつか出られるようにお芝居を頑張ろう!」って思っていました。平成と令和をまたぐ仮面ライダー作品に、フィーニスという役で参加できるなんて、うれしいかぎりです」

――ライダー作品への参加ということで、役作りに気合が入ったのではないでしょうか?

「私は、気合を入れたり準備をすると失敗するタイプなので、大切なものほど、改めてなにかをするということはありません。なので、今回も、なるべくなにもしないことを意識しました」

――フィーニスの魅力はどこにあると思いますか?

「きっとなにかきっかけがあって『時代を壊そう!』と思ったはずなのに、それがわからない。フィーニス自身もわかっていない、そんなところがおもしろいなと思いました。ゲストとして作品に華を添えられるようにできたらいいなと思いながら演じました」

――衣裳もとてもクールでかっこいいですよね。

「以前別作品でもお世話になった大好きな衣裳さんが作ってくれたものなので、安心して着ることができました。悪役なのに真っ白というのもすごくおもしろいし、あんなに長いマント、どこで見つけてきたんだろうって、ワクワクしちゃいました。パンツスタイルがすごく好きなので、うれしかったです。あまり動き回らないキャラクターなのですが、着心地の良さは実感しました。衣裳という鎧を着るだけで、キャラクターになりきれるし、このためにあんなに立派な衣裳を作っていただけたことに、感謝しかないです!」

――素敵でした!いつもの生駒さんの可愛らしいイメージとはちょっと違うのもいいですよね。

「可愛らしい印象の方が強いかもしれないですが、フィーニスのほうが、素の私に近いと思います。普段の私はそんなに笑うキャラクターでもないですし…。見た目の落ち着きという点ではサイコーでしたね」

――幼少期の生駒さんにとって、仮面ライダーとはどんな存在でしたか?

「平成生まれなので、ハマったのは平成ライダーからです。日曜日の朝は早起きをして、『(未来戦隊)タイムレンジャー』、『仮面ライダークウガ』、『おジャ魔女どれみ』というのが私のスケジュールでした(笑)。幼稚園では男の子と、家では弟と一緒にライダーごっこをして遊んでいましたね。ソファから落ちて足を痛めたりしながら、『ライダーキック!』とかやっていました(笑)。私は仮面ライダーはメインキャラクター、戦隊では途中から出てくる助っ人キャラが好きだったのですが、弟と好きなキャラクターがかぶることもなく、自然に役割分担ができていたので、取り合うこともなく遊んでいましたね」

――一番ハマった仮面ライダーは?

「『(仮面ライダー)W』です。小6くらいまでライダーにハマっていて、一時期少し離れていたのですが、高校生になったとき『W』で呼び戻されましたね。予告編を観て震えたのを覚えています。『なにこれ!』って。最強なのはクウガだと思っていますが、好きなキャラクターは断然、フィリップくんです。やばいんですよ、フィリップくん。天才です。『出会ってしまった』という感じで、1年間フィリップくん一色でした。いま見ても、当時から菅田将暉さんの演技がとにかく上手くて。もちろんリアルタイムで観ていた時は、上手さとかより『16歳なのにこんなことするんだ』というキャラクターから受ける衝撃の方が勝っていました。フィリップくんの言動ひとつひとつが私の癒しでした」

「髪の毛をクリップで留めているのですが、そのクリップが変わるだけでもうれしかったんです!『あ、今日は音符のクリップだ!』とか(笑)。最終回の1話前でフィリップくんが消えた時のショックはいまでも忘れません。泣きまくりました。日曜日で部活があったのですが、『部活なんて行ってられない!』そう言いながら、母の前で泣きじゃくっていました。でも最終回では戻ってきて、本当にうれしかったですね。穏やかな気持ちで最終回を見届けて、予告で次のシリーズ『仮面ライダーオーズ/OOO』は地元の先輩である渡部秀さんが主演というのを知り、『よし、応援しよう!』という気持ちになったのを覚えています」

――今回のフィーニスのように、衣裳が気に入っていたキャラクターはいますか?

「『仮面ライダーオーズ/OOO』のアンクがかっこよかったです。刺激的なかっこいいお兄様という印象ですね。髪型も女性的で美しくて。ジャケット姿がスマートで大好きでした。仮面ライダーは、ライダースーツはもちろんですが、私服もかっこいいんですよね。高田夏帆さんが演じた『仮面ライダービルド』のヒロイン・石動美空のファッションは、メイクやネイルまで行き届いていて、すごくかわいいし、オシャレだと思います。大人になって特にそういった魅力に気づくようになりました。私もそうですが、女性が仮面ライダーにハマる理由ってそういうところにもあるんじゃないかなって思います」

――仮面ライダーが大好きな生駒さんから、『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』をこれから観るファンの方にメッセージをお願いします!

「ジオウからゼロワンへ。平成ライダーの戦いを観ながら、平成から令和と時代が変わるところはひとつの大きな見どころです。もちろん、原点である昭和の仮面ライダーから繋がっていると感じられる部分もしっかりと描かれています。新しい時代に過去の要素をプラスの形で持っていき、そこから進化させていくというテーマがあると思っています。仮面ライダーが好きな人なら、『こういうのが仮面ライダーだよね』と感じていただけると思います。ぜひ、劇場で楽しんでください!」

(Movie Walker・取材・文/タナカシノブ)