カントリー・ガールズ全員卒業 涙の現体制ラストライブ「宝物の5年間」

引用元:オリコン
カントリー・ガールズ全員卒業 涙の現体制ラストライブ「宝物の5年間」

 ハロー!プロジェクトのアイドルグループ、カントリー・ガールズが26日、東京・LINE CUBE SHIBUYAで現体制ラストライブ『カントリー・ガールズ ライブ 2019 ~愛おしくってごめんね~』を開催し、同公演をもってメンバー4人全員が卒業し、グループの活動を休止した。

 開演前から会場を埋め尽くしたファン1800人による「カントリー」コールが起こるなか、オープニングは現体制ラストライブのタイトルとなったデビュー曲「愛おしくってごめんね」(2015年3月発売)で幕開け。山木梨沙(22)、森戸知沙希(19)、小関舞(17)、船木結(17)がそれぞれのメンバーカラーのミニスカ衣装で登場し、“ごめんねポーズ”を披露すると大声援が送られ、王道アイドルソング「わかっているのにごめんね」「書いては消しての“I Love You”」を連発。萌えせりふで大歓声があがった。

 山木が「ついにスタートしました~! 1曲目から声援がものすごくてうれしい」とにっこり。ラストライブに向けてポニーテールをしてきたと明かした森戸は「初期のイメージとして2年半くらいポニーテールをしていたんですけど、それと同じくらいしていなかったので、久しぶりに結んでみました」と想いのこもったヘアスタイルを披露した。

 カントリー・ガールズは2014年11月5日、07年1月から活動休止中だったカントリー娘。の里田まいをスーパーバイザーに迎えて結成され、当時Berryz工房に在籍していた“ももち”こと嗣永桃子がプレーイングマネージャーを務めた。17年6月30日に嗣永さんが卒業&芸能界を引退する直前には、森戸がモーニング娘。、船木がアンジュルム、梁川奈々美(19年3月卒業)がJuice=Juice兼任となり、山木、小関は学業を優先。カントリー・ガールズとしての活動は休日や長期の休みに限られるなどの紆余曲折を経て、12月26日のライブをもって現メンバー4人全員の卒業とグループの活動休止が発表された。

 4人は前身のカントリー娘。時代の楽曲も大切に歌い継ぎ、「シャイニング 愛しき貴方」「BYE BYE 最後の夜」のほか、セクシー対決VTRで観客を爆笑させた後にはゴールドをあしらった黒の衣装に着替えた4人が「色っぽい女~SEXY BABY」をセクシーに披露。山木は「私たちはこの5年間、ライブでセクシーNo.1を決める『S-1グランプリ』を不定期で開催してきました」と振り返り、船木は「ももち先輩チェックで“船木はあかんね”と言われた」とダメ出しされた思い出話も。山木は「日々のパフォーマンスと同じくらい真剣に取り組んできたセクシーの集大成を見せることができた」と大真面目に語って笑いを誘った。

 カントリー娘。/カントリー・ガールズの代表曲「浮気なハニーパイ(2015カントリー・ガールズVer.)」で爆発的に盛り上がると、今月4日に発売されたばかりの1stアルバム『カントリー・ガールズ大全集(1)』収録の新曲「ずっとずっと」で本編は締めくくり。4人がステージを後にすると、会場は間髪入れずにアンコールを求める「カントリー」コールに包まれた。

 長いアンコールが明けると、思い思いのドレスに身を包んだメンバーが登場し、「気ままな片想い」に続いて、ファンへの手紙を盛り込んだ「アイドル卒業注意事項」を涙ながらに歌唱した。

 最後のMCでは一人ひとりがあいさつ。テレビ東京『おはスタ』のおはガール(17年10月~19年3月)も務めた船木は、来年3月をもって兼任のアンジュルムおよびハロプロも卒業し、芸能活動を休止する。泣きながらあいさつする船木の聞き取りづらい部分を森戸が“通訳”するなどしてフォローされながらも「出会ったすべての方に感謝です。約5年間本当にありがとうございました」と最後まで泣きながら伝えた。

 ハロプロも卒業し、個人で芸能活動を継続する小関は「2014年、当時中学1年の12歳で加入しました。ももち先輩は10歳も離れているのにかわいさで競ってきましたが、今日という今日こそは、私のほうがきれいだし、かわいいんじゃないかなって思います!」と勝ち誇り、スタンドで観覧していた元プロ野球選手で巨人などでプレー、コーチを務めた父親の小関竜也さん(43)をはじめとする家族、メンバー、ファンに向けても感謝した。

 モーニング娘。のメンバーとして活動を続ける森戸は「みんなが泣くから泣けない感じで、今頑張って耐えてるんですけど」と涙をこらえつつ、メンバー一人ひとりの良さを紹介。「こんなに仲のいいグループって奇跡なんじゃないかっていうくらい大好き」「この宝物の5年間を胸に活動していきます。カントリー・ガールズになれてよかったです」とメンバー愛を爆発させた。

 兼任していたカレッジ・コスモスも卒業し、芸能界を引退する山木がメンバーに感謝の気持ちを伝えると、船木は「うぇぇぇぇん…」と嗚咽を漏らし、森戸もたまらず涙をぬぐった。「これから私は一般人として生きてくんですけど、今日の思い出がこの先自信につながると思います。支えてくださったファンの皆さん、いつも一緒にいてくれたメンバーのことを思い出して頑張っていける自信があります。それくらいカントリー・ガールズで過ごした5年間は宝物です。本当にありがとうございました」と一礼した。

 4人がステージから去っても割れんばかりの「カントリー」コールは続き、再登場したメンバーはマイクを通さずに「ありがとうございました」と絶叫。客電がついても拍手は鳴り止まず、「カントリー最高!」「バンザイ」コールがいつまでも響いていた。

 会場にはスーパーバイザーの里田まい、元プレーイングマネージャーの嗣永桃子さんをはじめ、モーニング娘。’19やアンジュルムらハロプロの現役/OGが多数来場。ライブの模様はdTVチャンネルで生配信されたほか、全国27ヶ所の映画館でライブビューイングも行われた。所属事務所は今後メンバーを一新し、再始動の予定としている。