草刈正雄、官房長官から総理大臣に 『オペレーションZ』実写ドラマ化

引用元:オリコン
草刈正雄、官房長官から総理大臣に 『オペレーションZ』実写ドラマ化

 俳優の草刈正雄主演で、「ハゲタカ」シリーズなどの真山仁氏の経済小説『オペレーションZ』が、WOWOWのオリジナルドラマ『連続ドラマW オペレーションZ~日本破滅、待ったなし~』として映像化される。

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 本作で草刈が演じるのは、時の総理大臣、江島隆盛。大河ドラマ『真田丸』や連続ドラマ小説『なつぞら』(ともにNHK)での好演が記憶に新しい草刈。今年9月公開の三谷幸喜監督作品『記憶にございません!』では邪悪な官房長官を演じたが、本作では打って変わって、強い信念を持って国を危機から救おうと奮闘する猪突猛進な内閣総理大臣を演じる。

 「官房長官(『記憶にございません!』)から次は総理大臣か!と思いました。
今回、初めての総理大臣役です」と草刈。「演じさせていただく江島隆盛のように猪突猛進じゃないし、自分と似ているところは無いですが、自分と真逆だからこそ面白そうです。派手な動きは無いけれど、ドラマ全体に緊張感が伝わってきて面白いのでぜひ観てください!」と、コメントを寄せた。

 本作は、国家財政の危機を描いた作品。2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催で、“上げ潮”の様相を呈しているように見えるが、五輪という推進力を失った後、日本はどうなるのか。実際、日本の財政は、火の車だ。国の借金は1000兆円を超え、今もなお、秒単位で増え続けている。

 このまま突き進めば「デフォルト」つまり「国家破綻」が現実のものとなる。日本の借金を減らすためには、歳出を減らすか、歳入を増やすかのどちらか。時の総理大臣、江島隆盛が選んだ道、それは歳出を減らすことだった。それも「半減」だ。

 あまりに大胆な提案に、各方面から反対されるのは間違いないが、今、そちらに舵を切らないと日本のデフォルトが現実となってしまう―。平和に見える日常だが、国は今まさに暗闇に突入しようとしているのだ。江島は、日本を再生させるべく、財務省のエリート4人を集め、特命プロジェクト「オペレーションZ」を密かに立ち上げる。革命か、亡国か。「オペレーションZ」でデフォルトを回避することができるのか。非常識で野蛮な改革が始まる。

 原作者の真山氏は「税収が増えないのに、歳出ばかりが増えるという日本の財政の問題について、一人でも多くの人に関心を持ってもらいたい! 小説『オペレーションZ』を刊行したとき、そう強く願いました。そんな願いが届いたのか、『きっと映像化は無理!』と諦めていた私に、朗報が届きました。日本人全員の問題であり、未来の世代に少しでも希望を与えるための葛藤が、ドラマになる! それは、今までのどんなドラマよりも、視聴者に衝撃を与えるに違いありません。日本人の責任として、すべての大人に見てほしいと切に願っています」と、期待を高めている。

 同ドラマは、WOWOWプライムにて2020年3月放送予定(全6話)。